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テーマ:洋楽(3391)
カテゴリ:外国語詞和訳
夫でもある作詞家ジェリー・ゴフィンとのソングライター・コンビで
60年代前半に極上のアメリカン・ポップスの数々を生み出した キャロル・キング(Carole King, 1942-)。 ビートルズなどの英国ロックの嵐に呑み込まれるような形で低迷し 夫婦生活も破綻を迎えます。 1970年にファースト・ソロ・アルバム『ライター』で シンガー・ソングライターとして再出発。 質の高いシンガー・ソングライターを求める時代風潮と見事にマッチし 翌1971年のセカンド・アルバム 『Tapestry (つづれおり)』がメガヒット。 この傑作は15週連続の1位を含む 302週もの長きにわたりトップ100を維持し 同年度のグラミー賞でも ・最優秀レコード( 「It's Too Late (心の炎も消え)」5週連続1位、年間3位) ・最優秀アルバム ・最優秀楽曲( 「You've Got A Friend」) ・最優秀女性ボーカル・パフォーマンス という、主要三冠の独占を含む4つの賞を獲得します。 歌姫タイプの着飾った歌声ではない 洗いざらしのような彼女の歌声が評価されたというのも シンガー・ソングライターの時代を象徴するかのようです。 そしてこのうち 最優秀楽曲の「You've Got A Friend (君の友だち)」は ビートルズのアップル・レコードとの契約終了後 1970年のワーナー移籍で復活した ジェームス・テイラー(James Taylor, 1948-) (名前の日本語表記には、ゆれがあります) によるカバー(同年)の評価によるものです。 ビルボード1位、グラミーの最優秀男性ボーカル・パフォーマンスも受賞 彼(本来はシンガー・ソングライター)の歌も 優しく包み込むような感じで、いいなぁ。 『つづれおり』試聴(ソニーミュージック) http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/ Arch/ES/CaroleKing/MHCP-257/index.html 『Mud Slide Slim And The Blue Horizon』試聴(ワーナーミュージック) http://www.wmg.jp/artist/jamestaylor/WPCR000075388.html 「心の友」ソング、というのは ポピュラー・ミュージックの欠かせない1ジャンルだと思います。 喜怒哀楽のような人間の感情を 言葉とメロディーで表現するのが、歌の本質だとすると 悲しむ友の支えになりたい、という大切な感情は 当然、歌にとって欠かせない題材だと言えます。 その「心の友」ソングの中でも キャロル・キング、あるいはジェームス・テイラーが歌った 「You've Got A Friend (君の友だち)」は その最高峰でしょう。 しかし、この手の内容で 使える表現というのは限られてるんですよね。 相手は心に余裕のない状態だから 下手こいて更に傷つけちゃダメだし、 ひねりすぎて伝わらなかったら意味ないし。 そもそも言いたい事は 結局は「支えになりたい」だけだし。 だからこの曲も 歌詞の面で際立った特徴があるわけじゃないです。 (もともと彼女は作曲主体の人だし) それでも心に残るのは シンプルで落ち着いたアレンジ、穏やかで美しいメロディー そして歌い手の声質、なんでしょうね。 現実のそういう場面で重要なのが 口先ではなく人柄なのと似ているのかもしれません。 歌詞の和訳 http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3019#youvegotafriend とりあえず主語(I)は なるべく省略して、必要な場合は 僕が男という単純な理由で「僕」にしておきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/06/13 08:39:04 AM
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