悲しみの中から・・・
一昨日はここ数年の中で最も悲しい日のひとつだった・・・仕事仲間でもあり、企業家の仲間でもあり、幼子の母でもあり、夢を追いながら走り続けるという点においてもなぜか共通点の多かった友人の突然の死。知らせを受けたとき、あまりのショックで立ち上がれなかった。彼女自身まだ43歳。待望のお子さんはまだ3歳にもならないという幼さなのだから。彼女と出会ったのはある女性起業家の卵たちの集まり。「夢ランチ」という名で毎月1度ランチミーティングを行っていた。そのころの私はアカデミー開校を目前にして無我夢中で開校準備に走り回っていた。まさに「夢達成」の目前で大きな不安に駆られていた矢先、彼女と出会った。彼女自身もデザイナーとして独立し個人事務所を立ち上げられたばかり、起業家ならではの苦労話で大いに盛り上がり、アカデミーのロゴ、スクールのシンボルマーク、チラシ、名刺作成などすべてその場でお願いすることになった。まさに運命的な出会いだったのかもしれない。その後、アカデミーのWeb Siteも作ってもらい、数ヶ月かけて必死で作り上げたホームページはアカデミーの象徴であり、私の宝物のひとつでもある。Miyuki Academyあれだけ苦労して共同制作したHPも私の怠慢のせいで更新を怠り、今では冬眠状態になってしまっていて・・・ほんとにほんとに情けない彼女はその後も着々と実績を上げ続け、個人事務所では飽き足らず有限会社を設立。今では8名のスタッフを抱えるまでに成長させている。県内、中国エリアの著名な企業や団体、自治体などとの仕事も多く、雑誌やWEB関係でも多くの仕事を残してきた才覚はホントにすごいと思う。まさに「太陽」のような女性で、いつも明るく笑顔を絶やさない。でも芯の強さ、仕事にかける想いは人並みではない。夢を夢で終わらせることのない彼女の生き様にどれほど影響を受け励まされただろうか。。。葬儀に参列させてもらって改めて彼女の偉大さと人望の厚さを知り、この早すぎる死をどう受け止めていいのか・・・悲しくて悲しくてたまらず未だに心の整理ができないでいる。およそ3年前、お嬢さんを出産直前に発病した乳癌。きっと余命もなにもかも分かっていたはずだ。でも、病気のことは誰一人として明かさず彼女の最愛の人だったご主人だけが知っていたそうだ。「絶対に癌を克服しよう。そのためならどんなことでも耐えられる」と、3年間の日々も少しも後ろを振り返ることなく駆け抜けたようだ。その3年間、私自身も何度かお仕事をお願いしたし、友人知人関係者の異口同音に「え? 一体彼女に何があったの? まったく何も知らなかったのに・・・」そのくらい彼女の意思は固かったし、病魔との闘いの日々だったなんて想像すらできなかった。仕事もまだまだこれから。将来の展望もしっかりと見えていたことだろう。母としてもまさにこれからが醍醐味、あどけない2歳のお嬢さんの記憶にママの姿がどのように残るのだろうか??遣り残したこと、夢、幸せ・・・まだまだいっぱいありすぎて、どんなに無念だったことだろう。また、こんな人材を失った周囲の人間の悲しみはどれほど大きいことか・・葬儀に参列されたほとんどの方、男性までもが涙されていたことがすべてを物語っていたような気がする。最後にご主人が挨拶された。「確かに早すぎる死だったが、太く短い人生の中にすべてを詰め込んで走り続けた。やりたいことをやって多くの皆さんに愛していただけた妻は本当に幸せであったと思う」本当にそうかもしれない。人生は確かに短い。でも大切なのは長さではなく「いかに生きるか、世のために自分がどれほどのことができるか」だと思う。グンと凝縮された人生の中で、彼女は世のため人さまのために多くの幸せを残してくれたのだから!私たちにできることは、そんな彼女の生き様を忘れず、自らの人生を振り返ってみることかもしれない。私など反省点ばかりが浮かんでくるし、今人生を閉じてしまったら本当に後悔しそうなことが多すぎる。自分自身もさることながら、家族や周囲の人たち、一緒にかかわっているすべての人間関係を再度見つめなおしてみよう。そして、彼女が残してくれた大切な大切な宝もの『アカデミーのWEB SITE』を必ずや復活させ、もっと発展させていこうと心に誓っている。Eさん、本当にありがとう!