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CNおばさんの本と映画と猫と雑記

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2023年11月10日
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カテゴリ:あ~お
月のうらがわ

亡くなった人は、「月のうらがわ」に行けるの?

会えるの?

会えたら言いたい事がある・・・

「ごめんね」

「自分が幸せになっていいの・・・?」

・・・・・・・・・・・・・

締め付けられる子たちへの想いが、

小さな子どもの胸にずっと罪として

抱え続けていた物語。

・・・・・・・・・・・・

周りの子供たちや親たちへの言葉や

想いや情景描写が丁寧に綴られています。

・・・・・・・・・・・・

「亡き人を思い出すこと。

亡き人を慈しむこと。

それも、わたしたちが

亡き人に会いにいくということだ。」

・・・・・・・・・・・

「月のうらがわ」は遺書ではなく、

生きるための物語になるはずだった。」

・・・・・・・・・・・

まだ2歳の息子の死と自害した妻・・・

受け入れ、前向きにならずにいた2年の坂崎・・・

その坂崎が長屋暮らしを始めてから

多くの人たちに教えてくれた・・・

己だけの悲しみではなかった・・・

両親で首つる自殺した幼い娘の「おはる」・・・

病気で亡くなった幼い姉弟「正太」と「お綾」・・・

近所の仲間たちも・・・

それぞれが抱えた悲しみと罪を感じていた・・・

その幼い子たちの姿を教えてくれた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

「亡き人と共に生きるには、ここじゃ駄目だ。

夜になったら黒々と迫ったくるような山。

春には優しく笑い、

夏には青葉が滴り落ちるような山。

秋は錦をまとい、

冬は雪と一緒にしんと眠る山。

そんな山が近くになくては駄目だ。

山は人々にとって祈りであり、

生きる糧でもある。

山に人は生かされているんだ。

そんな山を仰いで己は生きていきたいと、

坂崎の目は語っていた。

口には出さずに。

でも、切実に願っていた。

いつまでも、

頭を垂れていたら駄目になんだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりに一ページ一ページ

丁寧に読む事が出来ました。

物語への心の芯への言葉が

美しくて感動しました。





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最終更新日  2023年11月10日 14時27分44秒
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