「好き」を考えてみる。
えっと相変わらず長く留守してしまいました(笑)先月の話になりますけど、今年の漢字という事で「好」を挙げました。で、今回のお題はちょっと付け足して「好き」について。この「好き」。英語にすると「Love」か「Like」。意味は違うけど日本語ではどちらも「好き」。「Love」には「愛してる」という訳も付きますけど、好きな人に告白する時は大体「好き」といいますよね。だから僕は「Love」の訳には「大好き」とあてることにしています。で、面白いのはもう1つの「好き」である「Like」。こちらには他に「似ている」という意味も有ります。つまり、自分と共通する何かを持っている人とか誰かに似ている人に対する感情が「Like」という「好き」。逆にいうと「Love」は誰にも似ていない相手に対する「好き」の気持ち・・・つまり「愛している」となるんですよね。英語圏にはこの2つの「好き」があるわけです。ではお隣の中国はというと。前回も書きましたが「好」は「Good」という意味で「好き」は「喜歓」と書きます。ちなみに「喜」も「歓」も意味は「よろこぶ」。中国では喜びを運んでくるものや喜んで迎え入れるものなどうれしい気持ちを感じるものを「好き」と呼ぶんです。僕はアジアの人間なのでこちらの好きの方がなんだかピンと来ます。「君は誰にも似ていないから好きなんだよ」も良いですけど「君といると嬉しい気持ちになるから好きなんだよ」の方がやっぱり僕は良い気がします。自分の気持ちにピッタリしてる感じがするんです^^(ちなみに中国の人も日本の人と同じ様に 告白する時には「愛してる」と言わず「好き」と言うそうです。 「愛してる」はドラマなどでは良く使われるけど 日常ではあまり使われる事がないと 以前中国人の友人が教えてくれました)だからきっと「好」に「Good」の意味を持たせているのも「好きなもの=良いもの」という関係から来ている気がします。ちなみにうれしいの中国語は「高興」。日本語になおすと「非常に面白い」という様な意味の言葉。こちらも状態よりも関係を重視した言葉になっています。余談ですけど、以前音楽の仕事をしている時に知り合った作詞家の人が言霊の研究に熱心な人だったんです。その人が言うには人を元気にさせる言葉の組み合わせは「スキ」らしいんです。元気がない時に声を出して「スキ」と10回唱えると心が軽くなるからやってみるといいよ。と言われた事があります。スキ(好き)にはそんな効果もあるんですね^^