風の又三郎
竜巻のような 風の音で目が覚めた。 ん・・・・・・・・。まだ6時か・・・・寝よ・・・・・・。 キ~コ キ~コ カーテンを開けて公園を見ると ブランコが風にふかれて ゆれていた。 キ~コ キ~コ 誰か乗ってほしぃのか かなしぃ 錆びた響きである。 お~~~し 乗ってあげるじぇ~~~! 勢いよく こいだ! 冬の朝の風は冷たい。 そのまんま上をみてごらん 何が見える? 空がみえるよ よ~~く よ~~く 見てごらん 星が見えるでしょ 見えないよ 空だけだ ほら僕の指の向こう わぁ~~~~~ほんとだ 星だぁ~~ ん?????誰?誰なん? 又三郎っていうんだ! そかぁ わたしはね 知ってる モマでしょ!ゲーム好きのモマw 何時も窓から見てたよw えぇ~~~~~~~ しんなかったぉww あの 星に行ってみたくなぃ? 行ってみたい! 連れて行ってあげるよ わたしの手をつかんでピョ~ンと一蹴りで空を飛んだ。 ん??ここは地球じゃない? もう1つの地球だよ そして見てごらん えぇ~~~~~~~~ わたしじゃん そうだよ 反対の世界に生きてるモマ どうしてあんなに働いているの? 他のみんなはあんなにのんびり暮らしているのに。 もしかしたら いじめ? そうかもしれないね だとしたら モマ 君がいじめているんだよ! 君が 1日中ゲームばかりしているから こっちの世界のモマは倍働かなければいけない。 こっちの世界の怠け者は 向こうの世界で倍働いているんだよ。 それは 夢だったのか。 現実だったのか・・・・・・・・・・。 竜巻のような風がヒュ~~~とふいた。