「自分で早く自分の方法論を発見しなさい」
立花 隆が直接語りかけるようなそんな新書です。「「知」のソフトウェア」 立花隆著 講談社現代新書 1984年要点をかじる読みするだけでも価値はあります。本質的なことが書いてあるので古びません。私はブックオフで105円で購入してとってもお得でした(笑)このブログの題名は、著者があとがきに本書の内容を一言で要約したもの。人間がひとりとして同じでないかぎり、だれにでも通用する方法論は存在しない。あるのは参考資料のみ。最終的には自分によって自分の方法論を自分でつかむものである。という率直なメッセージが伝わってくる。知の巨人であり、さまざまな方法論を知り尽くしている著者のことばには強い説得力がある。例えば、速読についても「速読術の本などを読むと、目の動かし方とか、とばし読みができる箇所の見分け方とか、瑣末なことが書いてあるのが常である。こういうものをいくら読んでも速読ができるようにはならない。速読に必要なのは、ひとえに集中力である。それ以外に何の訓練もいらない。ただただひたすらに雑念を捨て去り、目の前の文章に精神を集中する。それ以外に何も視野に入らず、どんなに物音がうるさい場所にいても耳には何も聞こえず、文章の意味以外の思念が頭にまったく浮かんでこずという状況にまでいたると、突然驚くほどのスピードで、眼が走っていくようになる。文字の上を目を走らせていく整理的スピードの限界がもどかしいくらいに意味を取るスピードがあがってくる。すると今度は、いわば視線が文字の上を自然にスキップしていくような状態になる。今、自分は目で文字を読んでいるのだという自意識が消える(完全に消えるわけではなく、切れ切れになる)。それでも意味は一貫して継続して流れ込んでくる。ここまでくれば最高である。」と本質で迫ってくる。と同時に、つい追い込まれるような状況をつくることは、脳を刺激するから、怠けるのもたまにはいいのだとユーモアもたっぷり。昨日の帰りの電車時間ががあっという間にすぎました(笑)******************お元気ですか?相模原は、雨があがってきましたよ^^******************