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2008.08.10
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カテゴリ:映画


『クジラの島の少女』


鯨に乗ってやってきたという伝説を信じる、ニュージーランドの、
マオリ族の族長の長男・ポランギは双子の男女を授かるが、
喜びも束の間、妻と男の子は産後すぐに命を落としてしまう。

一人生き残ったパイケアだが、女として生まれた故に、
跡取りとして祖父から認められない悲しみを抱えていた。

そしてある日、大量の傷ついた鯨が浜に漂着する。



伝統を重んじるばかりに、伝統に固執する祖父。
そして女がそれを真似ようとすることが許せない。

それを理不尽で不公平な態度とみるか、
伝統を守るために不可欠な行為だと思うか。

連綿と続いてきた先祖代々の伝統、それを絶やしたくはない。
自分の代で絶やすわけにはいかない。
しかし時代は、確実に変わってきていて。


長男であるのに、族長である祖父の期待に応えられず、
島を出て行ってしまった父。
次男であるがゆえに祖父に期待すらされず、才能を持て余し、
ただなんとなく生きている叔父。
古臭いことだと思いながら、祖父から伝統を学ぶ男の子たち。

昔のように生きることが難しくなっていると感じながらも、
どうすることもできない島の人々たち。


女として生まれてきたばかりに、祖父に認めてもらえず、
しかしそれでも、そんな祖父を尊敬する孫娘。

何度叱られても、こっそりと祖父を真似る。
自分の使命を知っているかのように。

そんな孫娘を優しく見守る祖母。
外ではあなたがリーダーでも、キッチンでは私がリーダーだと、
祖父に譲らない。
その辺はやはり、「女」という生き物の方が、柔軟なのかも。


自分の望むような後継者が見つからず、落胆する祖父へ、
島の伝統的な踊りと作文で、気持ちを伝える少女。

しかし心を開けない祖父に、なかなか届かない。
傷ついたクジラが大量に浜に打ち上げられたのも、
何かの兆しだと感じながらも、誰のせいだか分からない祖父。

分かろうとしない祖父を問い詰めることもせず、
静かにクジラに寄り添う少女。
少女に応えるかのように、ゆっくりと泳ぎだすクジラ。


瀕死のクジラが突然、少女を背に乗せて泳ぎだしたのは、
『風の谷のナウシカ』ぽくなくもないけれど、
一人の女の子、そんな力はないだろうと思われていた、
小さな女の子の勇気と行動が、祖父を、人々を変える。

それこそが島の人々が、そして祖父が求めていた、
未来を変える力を持った「預言者」でその「予言」とは、
「変化を恐れるな」ということだったのかもしれない。

それに気づかせてくれた少女を、祖父が島が受け入れた時、
新しい歴史が始まるのだろう。


海も少女の表情も清々しい、一服の清涼剤のような映画でした。


『クジラの島の少女』 著:ウィティ・イヒマエラ



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最終更新日  2008.08.10 19:39:10


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