『K2』@世田谷パブリックシアター
剛と堤真一さんの2人舞台、『K2』を、観て来ました。プレオーダー、一般発売ともに自力では取れなかったのですが、ブログを読んで下さっているSMAPファンの方にチケットを譲ってもらえ、行くことができました。本当にありがとうございました。せかっく譲ってくださるとご連絡をくださったのに、私の時間的かつ、経済的(笑)理由によりお断りしてしまった方、申し訳ありませんでした。さて、舞台の感想ですが。完全ネタバレですので、知りたくない、という方は、ご注意ください。劇場は小さくて、こりゃチケット激戦だわ、と納得の狭さ。譲っていただいた席は、3階席の1番前の真ん中というとても観やすい席。吹雪の音がし、静かに幕が上がったそこは、切り立った氷壁の中腹。シートのような塊があり、もぞもぞと動くと、「朝だ!朝だぞ!」と、テイラー(剛)が顔を出す。そして、足折ったらしきハロルド(堤)を揺り起こす。世界第2の高峰「K2」で遭難してしまった2人の男。テントも寝袋もなく、氷壁の岩棚で一晩を過ごした男たちは、なんとか下へ下ろうとするも、装備しているものといえば乏しく、そして、2人が助かるにはとても長さの足りない1本のザイル。そんな絶望的な状況の中、2人の男はそれぞれ自身について語りだす。愛する妻と息子に想いを馳せるハロルド。それに対して、誰も本気で愛したことなどない、と語るテイラー。剛の台詞も「ちん○こ」だの「セッ○ス」だの、剛の口から聞くと、なんだか恥ずかしい(爆)単語もいっぱい。足を怪我しているハロルドを背負って山を下りるというテイラーに、1本のザイルでそれはムリだと、現実を突きつけるハロルド。しかし、2人で戻るんだと譲らないテイラー。希望を失っているわけでななく、冷静に現状を認識しているハロルドと、無謀でヤンチャで、そして熱いテイラー。極限の状況の中で怒鳴りあい、罵りあい、お互いを煽るような、そして、労わるような。2人とも、生きて帰るんだ、と。希望を失ってはダメだ、と。そして、生きるために2人が行き着いた結論とは…。テイラーと繋がっている1本のザイルを握り締め、白いキツネの話をする、ハロルド。浜辺で満ち潮をじっと待つ白いキツネ。次はきっと目が見えるキツネに生まれ変わるんだと信じている。だから、死ぬことは怖くない、と。しかし、最後にテイラーから合図が来た時、「死にたくない」と取り乱す。本当に「死」を突きつけられた時の、ハロルドの人間らしさが胸に迫る。ザイルを静かに離し、そして、「愛している」と氷壁の絶壁でひとり、中空に向かって叫ぶ。愛する家族に対して。そして「誰も愛していない、愛したことなどない」と言っていた、テイラーに対して。その愛が、自分が死んでしまった後も残ることを信じて。2人芝居ってのを初めて観たけれど、すごいね。ほんとに2人きり、2人しか出ない。とにかく堤さんが、すごかった。正直に言えば、剛の話し方、声の出し方は舞台向きではないのか?なんだか声を張り上げてる感じで。もともと、カツゼツもあんまり良くないしね(笑)。その点堤さんは、決して声を張り上げても怒鳴ってるわけでもないのに、しっかりとちゃんと聞こえる。やっぱりその辺が違うのかね。滔々とと台詞をしゃべってるんだけど、ちゃんと響き渡る、というか。剛はテンションまでも上がっちゃって(そういう役だけども)、声も上ずっちゃってるような(そういう演出かもしれないけれど)。でもつよぽんの山登り姿も、サマになってた。舞台上とはいえ、よじ登ったり、宙吊りになったり。あの山も、すごかった。刻々と変わっていく空の色が、時間を表して。無駄な音楽もなく、厳しい山を吹き抜ける風の音が響いて。ってつよぽん、マジで登山できちゃうんじゃない?行っちゃいなよ、スマスマ罰ゲームで(爆)。この2人がすごい、というのと同時に、極限の状態で露にされる、友情やら愛情やら決断やら希望やら生死やら、まぁありがちですが(笑)、そんなものを色々と考えさせられた、舞台でした。We are SMAP! 2010 CONCERT DVD初回プレス分 10/12/8発売SMAPがんばりますっ!!2010 10時間超完全版DVD9/29発売 特価 4,268円(税込 4,481円、送料別)ランキング励みになります♪↓ ↓