滞在最終日は、これまた現地発着の日帰りツアーでヨセミテ国立公園に行ってまいりました。
時期が時期だけに混載ツアーになることは覚悟していたのですが、早朝、集合場所に着いてみると、驚いたことに大型観光バスが用意されているではありませんか! しかも、約50人乗りのこの大型バスがほぼ満席なのです。いろんな国で現地ツアーに参加してきましたが、この規模のものは初めてです。おはま、大型連休を舐めてました…。
◎Yosemite National Park
サンフランシスコ市街からヨセミテ国立公園までは、車で東へ約4時間の道のり。つまり、日帰りツアーの半分は移動に費やします。サンフランシスコの生活事情などのガイドを聞きながら、2回のトイレ休憩を挟み、国立公園に入る頃にはもうお昼近く。だだっ広い一本道や、数年前のカリフォルニアの山火事で焼けた森林を経て、川が見えてくるとまもなく国立公園の入口です。山頂の雪解け水が多いこの時期は、川や滝の水量が豊かですがすがしい迫力があります。
↑バスの車窓から撮影。川が見えてきたらもうすぐヨセミテ公園の入口。
◎Tunnel View
受付を通過して、御一行様がまず案内されたのは、国立公園の入口に近いトンネルビューという写真スポットです。氷河に浸食された巨大な谷であるヨセミテ渓谷を一望できるポイントで、ハーフドームと呼ばれる岩や、ロッククライミングの聖地だという一枚岩、ブライダルベール滝といったヨセミテ国立公園を代表する風景をすべて眼下に収めることができます。
↑いいとこ取りの眺め。中心に小さく見えるのがハーフドーム。
↑実際のトンネルビューはこんな風に写真撮影する観光客でいっぱい。
↑トンネルビューから見えるブライダルベール滝をズーム。
◎Half Dome
渓谷の奥まで進み、ロッジやビジターセンターのある中心地まで来ると、ハーフドームをさらに近くに見ることができます。雪解け水の流れる川とハーフドームの組み合わせは非常に美しく、ずっと眺めていても飽きません。やはりここは、観光バスで来るんじゃなくて、ピクニックやキャンプの用意をしてゆっくり大自然を楽しむべき場所です。ツアー参加者のなかには、ここで御一行様を離れてロッジに一泊する人もいたのですが、夜は星がきれいだそうなので、少なくとも一泊くらいしてヨセミテを満喫するのが正しい楽しみかただな、と思ったおはまでございます。
↑国立公園の中心部あたり。橋から眺める川とハーフドーム。
◎Yosemite Falls
駐車場を離れて、草原や湿地帯に敷かれたボードウォークをてくてく歩いていくと、雪解け水でできるヨセミテ滝を近くで見ることができます。サンフランシスコ市街はこの時期でも霧や風で肌寒いのですが、内陸のヨセミテは暑くもなく寒くもない快適な気温なので、できればもっとゆっくり散策したいところでしたが、日帰りツアーの悲しさで、あっという間に集合時間(涙)
↑爽やかな空気で満たされたヨセミテ渓谷。ここはぜひゆっくり散策したい。
↑草原にできた雪解け水の水たまり。鴨のカップルが泳いでいた。
↑近くで見るヨセミテ滝。三段の滝から成るので「フォールズ」と複数形。
◎Bridalveil Fall
その後、御一行様はビジターセンターで慌ただしくランチタイムと相成りました。本来ならピクニックでもしたい場所なのですが、そこは日本語ツアーなのでランチは正当派の幕の内弁当(!)これまた驚きましたが、ある意味、50人分の和風弁当が普通に用意できるサンフランシスコってすごい。そしてゴミは持ち帰りです。
↑ビジターセンター周辺から見るヨセミテ滝はさらに近い。
ランチをささっと済ませてまたバスに乗り込み、御一行様が帰り際に立ち寄ったのは、ブライダルベール滝を臨むビューポイント。滝の下の方がしぶきで広がって見えるところからブライダルベールと呼ばれるそうで、こちらもきれいな滝です。
↑ブライダルベール滝。今は水が豊かだが、夏にはほぼ枯れてしまうらしい。
こうして、あっという間に帰路に着いたツアー御一行様でございました。満足度という点では疑問符が付きますが、往復8時間かかる日帰りツアーとなれば、たとえ少人数だったとしても、このくらいの慌ただしさになると思われます。車で出来る限りのビューポイントを巡って写真を撮り、ランチを食べて帰ってくるだけで、あっという間に半日ですからね…。慌ただしかったとは言え、アメリカ人でもリピーターが多いというヨセミテ公園の楽しさを垣間見ることができました。
↑この日は帰りが遅かったので、夕食はホテルのルームサービス。
そんなこんなで、おはまのサンフランシスコ再訪旅でございました。前回は西海岸の都市をアムトラックで南下しながら訪れる旅行で、それも楽しかったんですが、10数年を経ておはまの状況も街の状況も変化した今、当時と見え方が違うのが感慨深くもありました。