カテゴリ:猫日記
ここは米国某州内のシェルターである。 生憎、この日は清掃日で休みだったが、入口には季節柄、クリスマス仕様のリースが飾られ、入りやすい雰囲気の門に迎えられた。 駐車場には身体障がい者用の駐車スペースも確保され、駐車場から2メートル超のフェンスの向こうには早速犬舎が見えるが、犬一頭に約8畳の給水設備と土の足場、それに草地のあるスペースが与えられていた。 猫舎は一部しか見えないが、キャットタワー付きで他から完全に隔離された空間に、数匹が収まってテリトリーに支障が無い程度の範囲で暮らせるようになっている。 飼い主候補がいつ来てもよく観察できる様にガラス張りで、中も勿論清潔感のある室内である。 日本のそれと比べると一度飼い主に見放された動物の扱いが根本的に異なる。 ここで暮らさざるを得なかった経緯はそれぞれ異なっていたとしても、決して蔑ろになれているのではなく、本来生活してきた環境に近いか、日本ではそれ以上の暮らしやすさが考えられている。 程なくしてボランティアの女性が犬か猫用ベッドを差し入れに来た。 日本でもよく売っているベッドである。 施設で働く職員だけではカバーしきれない部分を一般市民もよく理解していて、協力できる部分は積極的に参加し、ニンゲンも動物も地域ぐるみでより良い環境にしたいと言う意気込みを感じ、またよく活用されて門戸の広い場所になっていることにも気付かされた。 日本はどうか? 開けたシェルターと言えるだろうか? 設備にはこうした個人の協力の他、忘れてはならないのが企業の参加だ。 ボランティアと言ってもホイホイと責任感の薄い人材は要しない。 どの人も動物を愛し、自らが出来うる範囲で協力し、支え合っている精神を日本でもできないものだろうか。 そのような思いを胸に施設を後にした。 続 ※勝手乍、お返事は暫くお休みします m(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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