カテゴリ:読書
お待たせしました。
東川篤哉著『完全犯罪に猫は何匹必要か?』を読了しました。 『完全犯罪に猫は何匹必要か?』は、関東某所の烏賊川市を舞台とした、ミステリの3作目です。 探偵の鵜飼杜夫と、助手の戸村流平、鵜飼の大家さんである二宮朱美、烏賊川署の砂川警部、志木刑事といった面々が登場します。 タイトルにもある通り、今回の殺人事件の焦点は、猫です。すべての事件に、猫が関わっています。 杜夫たちは、失踪した三毛猫を探しました。依頼主である豪徳寺豊蔵が殺害され、「約束を反故にされては、家賃の支払いに困る」とばかりに、杜夫は葬儀場に出かけていきます。 葬儀場でも殺人が行われ、杜夫たちと砂川警部が顔を合わせる羽目になります。 かくして、探偵と警部は、それぞれの推理を立証すべく、協力なしで動き始めます。 結論から申し上げますと、殺人のトリックは、分かりやすいです。 しかし、一連の殺人事件の動機を知ると、「うーん」と考えさせられます。 好事家の世界は奥深いですから、「もしかしたら、あり得るかもしれない」と思いますね。 最初の頃は、事件の事情聴取が続きましたので、正直言って、退屈でした。 私は、純然たるミステリファンではないものですから、ミステリの話を引き合いに出されても、さほど興味が持てないのです。 本来ならば、もっと熱心に読まなければならない箇所ですが、なかなか難しいです。 3番目の殺人事件からは、徐々に読みやすくなってきました。招き猫の伝承と、作者独自の解釈を、楽しみました。 東川篤哉の小説の感想は、今回で、ひとまず打ち切ります。 次回からは、久しぶりに、日本ファンタジーノベル大賞の受賞作を読んでいきます。具体的には、第二十回以降ですね。 読む順番は未定ですが、なるべく今月中に感想を書く予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.02 06:32:25
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