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昨日は“正解のない世界での生き方を知っている子が“賢い子”なんです”と書きました。
それはどういう子かというと、自分の知識、感覚、考えで判断し、自分の意志で決断し、自分の責任で行動することが出来る子です。 それはつまり、自立している子のことです。こういう子は困難にあっても切り抜けることができます。自信があるので希望を失いません。そして、体験から学ぶことが出来ます。 でも、見方を変えるとそれは大人の思い通りにはならない子です。大人の都合には合わせてくれない子です。そして、ここで問題が起きてきます。 政治に例えると、支配者にとって都合のよい国民を望むのか、命令ばかりする支配者など必要としない国民を望むのか、ということです。 ですから、支配者としての立場を失いたくない親や、先生は断固としてこのような子どもを抑圧しようとします。そして、“子どもは大人が支配しないとだめな人間になってしまうぞ”と脅します。 その結果、支配され、自発的な意志を否定され続けた子ども達は無気力になり、成績や権力や親に依存するようになります。そしてまた大人になった時には命令ばかりする支配者になります。大人になるということは子どもを支配する権利を与えられることだと思いこんでいるからです。 これが政治のレベルでも、家庭のレベルでも今の日本を動かしている大きな社会原理です。 このような社会原理で動いている社会では誰も責任をとりません。トラブルが起きたら“自己責任”で切り捨てれば一件落着です。自己責任で動いていない人たちが、こう言う時に限って“自己責任”という言葉でトカゲのしっぽ切りをするのです。 また、社会全体がおかしな方向に動いていても誰もその流れを変えようとはしません。また、そんなこと気にもなりません。大切なのは自分の立場だけだからです。 他人の評価や、人目ばかり気にして子育てをするのも同じことです。子どものことより、自分のことの方が大切だから評価や人目を気にするのです。違いますか? でも、私はそれを責めているわけではありません。小さい時からそのようにしつけられてきてしまっているのでしょうがないのです。理屈以前に、反射的、本能的にそのように反応してしまうのですから。 でも、そのような自分と向き合う事を避け、自分を変えようとしない人、現実から逃げているばかりの人には賢い子を育てることはできません。“賢い子”を育てるためには、先ず大人が賢くなる必要があるのです。 「天才の育て方」などという本を山ほど読んでも、天才を育てることなど100%出来ません。他人の情報に依存するような人が天才を育てることが出来るわけがないのです。 自分の頭で考えることが出来ない大人が、自分の頭で考えることが出来る子どもを育てることが出来るわけがないのです。 ですから、もしあなたが“賢い子ども”を育てたいと願うのなら、まず自分自身が自分の頭で考え、自分の感覚で感じ、自分の意志で決断し、自分の責任で行動出来る賢い大人を目指してください。もし、それでも賢い大人になれなくても、そのように努力している姿に触れて育つ子どもは賢い子どもに育っていくのです。 これはお母さん達だけでなく、学校の先生達にも望むことです。 管理者が現場の先生を支配しているような教育現場で賢い子どもが育つわけがないのです。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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