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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2011.01.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日、大船高校演劇部の公演を見てきました。宮沢賢治を題材にした劇で、非常に素晴らしかったです。でも、その素晴らしさは「一人一人の演技が上手だったから」という事だけではありません。みんなの心が一つになっていることをひしひしと感じることが出来たからです。

もちろん、演技力に関してはプロには敵わないでしょう。でも、この「気持ちを一つにする」という事に関してだけ言えば、プロもアマも大人も子どもも関係ありません。時には大人やプロよりも、子どもたちの方が心を一つにして頑張ることだってあるからです。そして見る人は、演技だけでなく、この「心が一つになった状態」を見て感動するのです。

子どもの時にそのような体験をした人は、人を信じることが出来るようになるでしょう。ちなみに、私は子どもの頃にそのような体験をしてきませんでした。だから今ひとつ人を信じ切ることが出来ないところがあります。でも、それが嫌で大人になってから学びと意識の働きで一つ一つその障碍を取り除いてきました。

でも、小さい時からそのような体験をしてきたうちの子どもたちは、全く人を信じています。だから私は自分の子どもをあこがれの目で見ています。

私はむしろ本の中の人物と心を通わせていました。本を読んで自分と同じ感覚、精神、魂を持った人と出会うと「一人ではないんだ」と救われた気持ちになりました。本の中であろうと、現実の世界であろうと、自分が大切にしている想いを同じように大切にしている人と出会うと、人は孤独ではなくなるのです。

なぜなら、人は、他の人と大切なものを共有することが出来る時「つながり」を感じるからです。

でも、最近はその「大切なもの」を持っていない人が非常に多いように感じるのです。それは子どもでも大人でも同じです。

そのように言うと、「いや誰だって大切なものを持っています」とおっしゃる方もいると思います。でも、私が観察している範囲ではそのほとんどが「個人的なもの」ばかりで、他の人と「共有できないもの」ばかりなのです。

男の子に「大切なものはなに」と聞くと「ゲーム」(ゲーム機)と答えます。でも、ゲームは共有できません。だからゲームを共有することでつながることは出来ません。携帯も同じです。

「同じゲームで遊んでいる」「同じゲームに関する情報を共有している」ことで仲間意識を持ったり、コミュニケーションは可能になります。でも、それは単なる「情報や体験の共有」であって、「心と心がつながり合うような大切なもの」を共有しているということとは全く異なることなんです。

ネットを介してゲームをしたり、携帯でメールのやり取りをすればコミュニケーションは可能です。情報も共有できるでしょう。だから、そのようなもので一時的に「孤独」を紛らわせることは出来ます。でも、本質的なところでつながり合うことが出来ないため、いつまで経っても「孤独」から抜け出すことは出来ないのです。むしろだから依存してしまうのです。

また、お金が大切な人もいるでしょう、子どもの成績が大切な人もいるでしょう、家族が大切な人もいるでしょう。仕事が大切な人もいるでしょう。でも、そのような「個人的なもの」(プライベイトなもの)は共有出来ないのです。だからそのようなものでつながり合うことも出来ないのです。

人と人がつながり合うためには「自分のことではない大切なこと」を共有し合い、想いを一つにする必要があるのです。それは例えば、「森を守ろう」とか、「苦しんでいる人を助けよう」とか、「子どもたちの幸せを願う」とかいうようなものです。自分のことではないことだからみんなで共有し合い、つながり合うことが出来るのです。

言い換えると「人に伝えたいこと」を持っているから、他の人とつながり合うことが出来るということです。実際、私の周りにいる「多くの人とつながっている人」は例外なくみんな「人に伝えたいこと」を持っている人ばかりです。

自分のことばかり考えている人達はつながり合うことが出来ないのです。だからいつまで経っても孤独なままなのです。だから、ネットやゲームやお酒や麻薬などで孤独を紛らわそうとしてしまうのです。そして、子育てなども苦しくなってしまうのです。

もし、本気でそのような状態から抜け出したいと思っているのなら、何か「人に伝えたいこと」「他の人と共有できること」を発見する必要があるでしょう。

子育てが苦しいのなら、その苦しみを「自分だけのこと」として考えずに、「子育て中のお母さんみんなの苦しみ」と考えることで、「人に伝えたいこと」も「共有するもの」も生まれてくるのです。

すると「仲間」が出来ます。そして孤独から抜け出すことが出来ます。

それを「自分は被害者だ」「なんで自分だけ」などと思い込んでいるから、いつまで経っても孤独から抜け出すことが出来ないのです。孤独な人は自分で自分を檻に閉じこめているのです。

でも、現代社会は自分のことだけを考える人を増産しています。大人も子どもも、自分のことばかりを考えるような生活をしています。
経済界は、「みんなで一緒に使おう」ではなく、「一人に一つ」を目標にしています。そして、「特別」を売りにして、自分の所だけ勝ち抜こうとしています。

学校でも子ども同士を比較し、競争させてばかりいるので、みんな「自分のこと」ばかり考えるようになってしまっています。お母さんは子どもを囲い込み、自分の個人的な価値観を押しつけるような子育てをしています。
そして子どもはおもちゃやゲームや携帯などで自分の世界に閉じ籠もって遊んでいます。

だから「孤独な人」が増えてしまっているのです。


あなたにとって「大切なこと」は何ですか。それは他の人と共有できることですか。
私はその「大切なこと」をいっぱい持っています。だから毎日ブログを書き続けているのです。

そして、だから素敵な仲間がいっぱいいるのです。





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Last updated  2011.01.22 07:25:55
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