|
カテゴリ:カテゴリ未分類
やえこさんが
引っ込み思案の内弁慶の3歳になったばかりの長男は家族といる時はそうではないのですが、友達と遊ぶと友達を無意味に押す、嫌なことがあると叩く、無理矢理奪う、オモチャを譲れないのです。 他の子を見てるとオモチャを譲れたり、手をあげたりしない子が多い気がします。 言葉も話せますがすぐ手がでます。 次男がもう時期生まれますが親子関係も良好です。 このブログを見るたびにうちの子は本能的で子供らしくて良いと思えていましたが、長男が手をだすたびに叱ったり、前以て、叩かないよう注意したり、言う方も辛いですが、長男が可哀想にも思います。 3歳になったら落ち着くと思ってましたが一向に落ち着かず、独占欲が強まるばかりです。 と書いて下さったので、今日はこの問題について書いてみます。 やえこさんのお子さんと同じような状態の子どもは結構います。私が指導している親子教室にもいます。 どこかで泣き声が起きると、ほとんどの場合その子が原因です。 他の子が近くに寄ってきただけでも、まだ歩き始めたような赤ちゃんでも容赦なく突き飛ばすし、おもちゃの取り合いをすると噛みつくし、大人の言うことは聞かないし、大変な状態です。 その都度お母さんは謝って歩いています。 公園などではあからさまに嫌われていて、みんな近づいてこないようです。 一般的にこのような子を見ると、周囲のお母さん達は「仕付けが出来ていない」「甘やかしている」「どうしてもっと厳しく叱らないのかしら」などと思うようですが、実際にはそんなことはありません。 このような子のお母さん達はみんな必死になって、子どもを仕付けようとしたり、叱ったりしています。 また、私が昨日書いたような、「近くによって目を見て語りかける」ということを心がけているお母さんだっていっぱいいます。 それでも、子どもの状態は変わらないのです。 ですから、お母さんを責めても、いいことなんか何にもありません。むしろ子どもやお母さんを追い詰め、更に状態を悪くしてしまうばかりです。 結論から言うと、これはお母さんの仕付け方や、育て方の問題ではないのです。(生活の問題ではありますけど・・・。) むしろ、お母さんがどんなに叱っても、叱れば叱るほど子どもの状態は悪化するばかりです。このような状態の子でも、その成長には安心と安全が必要だからです。 私の教室などで、子どもがこのような行動を取った時には私が叱ります。誰かが「いけないことはいけない」ということを伝えなければならないからです。 そしてその時、「お母さんは叱らないで下さい」と伝えています。 私が強く叱ると、子どもが泣くこともあります。そして、お母さんの所に行きます。その時にはお母さんは抱きしめてあげて欲しいのです。 お母さんも一緒になって叱ったら、子どもは居場所を失ってしまいます。 ここで大切なことは「このようなことはいけない」ということを伝えることであって、子どもを怯えさせたり、不安にさせることではないのです。 このような子どもがいる場合は、周囲の大人みんなで子どもやお母さんを支えてあげる必要があるのです。 それと、これは子どもの「からだ」の問題なので、状態を改善するためには「からだの育ち」という視点から関わる必要があります。 簡単に言うと、このような子は神経系が不安定で、緊張が強い傾向があります。 からだも固いです。目を見ても、目に落ち着きが在りません。目を合わせないこともよくあります。 からだをコントロールする能力も低いです。 そして、安心できる場ではあまり問題行動を起こさないのですが、少しでも緊張したり不安を感じるような状況になると、急に不安定になって、混乱してしまいます。 また、興奮しやすい傾向もあります。 そして、興奮したら手が付けられない状態になってしまいます。 こういうことは、自分ではコントロール出来ないことなので、叱っても心が傷つくだけで、問題は解決しません。 どうしても子どもを叱ってしまうお母さんに、「叱らないように」叱っても、無駄ですよね。それと同じです。 じゃあ、どうしたらいいのかというと、生活の場から出来るだけ強い刺激を遠ざけて下さい。 テレビやゲームといった刺激の強いものは子どもの状態を悪化させます。 甘いものを取り過ぎないようにして下さい。甘いものの取り過ぎは神経系を不安定にします。 味付けを薄くして、出来るだけ素朴な味を楽しむようにして下さい。 寝る時間、起きる時間などを整えて下さい。 対話したり、歌を歌ったり、絵本を読んであげたりして下さい。 マッサージなども効果的です。 子どもと一緒にからだを使って遊ぶ遊びをいっぱいして下さい。 年上の子ども達と遊ぶ機会を作ってあげて下さい。 子どもの育ちにおいては、お母さんが子どもに何を言って、どのように仕付けているのかということよりも、お母さんが子どもにどのような生活環境を与え、子どもとどのように関わっているのかということの方が影響が大きいのです。 その証拠に、子どもは「お母さんが言ったこと」は覚えていませんが、「お母さんの言い方」はしっかりと覚えています。 それは、お母さんが「優しくしなさい」と怒鳴れば、子どもは「優しさ」ではなく、「怒鳴って押しつけること」の方を学んでしまうと言うことです。 あと、最後になりますが、私が関わっているほとんどの子どもは年長さんぐらいから状態が改善し、落ち着いてきました。 9才頃になって、別人のように落ち着いてしまった子もいます。 ですから、それを信じて、もうしばらく頑張って下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
記事にまでしていただき誠にありがとうございます。
この記事を読み、肩の荷がおりました。 おっしゃる通り長男は目を合わせるのが苦手です。子供のからだに向き合うということ忘れていました。 主人はオモチャをすぐ買い与えたりゲームセンターへ連れ出します。私は主人と逆の考えですが逆らえない状態です。夫婦間の育児方針にとてもズレがあります。 せめて母の私だけでもからだに向き合った生活をして、子供の目線で笑顔に子育てをしていきます。 ありがとうございました。 (2014.01.18 22:43:37)
うちの子も(4歳)同じような感じです。なのでお友達に嫌がられたり、やり返されたりして良く泣いてしまいます。見ていて切なくなってしまうのですが、私は口を挟まないようにと思って我慢していました。先生からは泣きついてきた時には安全基地になってあげて抱きしめてあげて下さい。と言われています。
(2014.01.19 11:30:47)
裕美子さん
>先生からは泣きついてきた時には安全基地になってあげて抱きしめてあげて下さい。と言われています。 長い目で見たらそれが一番確かな方法なんですが、被害を受けた子のお母さんがなかなかそれでは納得しないのですよね。 それが難しいです。 (2014.01.20 08:55:56)
今12歳の息子は、「ダメと言わない子育て」を私が盲信し、実践してきたためか、3歳頃からがさつで自分勝手を貫くようなことになってしまいました。さすがにダメと言わないでは育てられない壁に当たり、その育児書は閉じて、試行錯誤の日々。いろいろとほんとに悩みました。でも、ダメなことはダメと伝えるけど基本的には本人のやりたい気持ちを尊重しつつ育ててきたつもりです。そんな私のやり方は、周りのお母さん方には共感されず、裏ではいろいろと言われていた、というのは、後に聞かされた話。幸い、仕事を持っていたためママ友関係もそこまで深くなく干渉されることが無かったので、そこに軋轢はありませんでした。そして森の声さんのおっしゃるとおり、小学三年生(9歳)見事に大変身しました。
現在は、人づきあいが大好きな、好奇心いっぱいの愛されキャラに育っています。裏で噂してたママ友たちにも、「○○クンはのびのびしてていいね!当時はしつけを疑問に思ってたけど」と打ち明けられ、苦笑。親ではない地域の人たちに育てて貰ったおかげも強く感じています。この先も思春期でいろいろとあると思いますが、根っこはしっかりしてるはず、と信じています。 (2014.01.22 02:47:21)
モモ☆さん
>今12歳の息子は、「ダメと言わない子育て」を私が盲信し、実践してきたためか、3歳頃からがさつで自分勝手を貫くようなことになってしまいました。 子どもの育ちに必要なのは「ダメと言わない子育て」ではなく、お手本を見せながら「こうしようね」と導く子育てです。 テーブルの上に乗ったら「テーブルに乗ってはダメ」と言うのではなく「ここは乗るところじゃないから降りようね」と下ろしてあげることです。 >そんな私のやり方は、周りのお母さん方には共感されず、裏ではいろいろと言われていた、というのは、後に聞かされた話。幸い、仕事を持っていたためママ友関係もそこまで深くなく干渉されることが無かったので、そこに軋轢はありませんでし た。 私も「そんなに子どもを甘やかしては子どもがダメになる」と言われ続けました。 でも今、四人とも素敵な子ども達に育っています。 >そして森の声さんのおっしゃるとおり、小学三年生(9歳)見事に大変身しました。 >現在は、人づきあいが大好きな、好奇心いっぱいの愛されキャラに育っています。裏で噂してたママ友たちにも、「○○クンはのびのびしてていいね!当時はしつけを疑問に思ってたけど」と打ち明けられ、苦笑。親ではない地域の人たちに育てて貰ったおかげも強く感じています。この先も思春期でいろいろとあると思いますが、根っこはしっかりしてるはず、と信じています。 ----- お子さんは自分の頭で考えることが出来るでしょうから大丈夫です。 (2014.01.22 07:10:19)
森の声さま
度々のコメント、失礼いたします。 この記事、まさに息子の状態と同じだ!と思い、居ても立っても居られなくコメントしてしまいました。 なるべく本人の気持ちを受け止めてあげて、それでもいけないことはいけないと怒鳴らずに話をしたり、目を見て伝えたり、こういう時はこうするといいよ。と伝えたりしてきました。 1歳半頃に噛んでしまうことがあったのですが、上のような関わり方をしていたら言葉の発達とともに噛まなくなりました。その代わり、手が出たり、押したりしてしまいます。 確かに、息子は目を合わせてくれないときがあります。生まれた時から、緊張が強いな〜という感覚があったので、マッサージしてあげたりもしてきました。 最近は、ちょっとアクロバティックなからだを使った遊びやお相撲を気に入ってやっています。今日も公園の少し高くなっている場所で2人でお相撲をして遊びました。息子にはその場所が土俵のように思えるようです。私もすごくそう思います。 そのような感じで色々やってきてはいたのですが、とうとう顔見知り程度のママから「〇〇くん(うちの息子)からこの子を守らなきゃいけないの!!!!だから児童館もいかないようにしてたの!!!!みんな迷惑してるの!!!!」と、泣き喚きながら言われてしまいました。 その子は学年は一緒ですが、1年近く離れていて、息子の遊びが気になるように何かと近くに来てくれます。ある時息子は押してしまいました。 こちらとしては謝ったつもりだったのですが、つもりだったのですね。 「たんこぶが出来て大きな病院に検査にまで行ったの!」と今日教えてくれました。 息子の緊張の強さは、私の子どものころと重なります。でも、ご近所さんや幼馴染と思い切り遊んだ思い出があり、誰とでも上手く付き合えるわけではないけど、仲良くしてくれた友だちはいたように思っていました。 それも勘違いだったのかもしれないです。独りよがりだったのかもしれないです。 とりとめもなくなってしまいましたが、人との関わりの中で私も息子も育っていくには、どこに行けばいいのか、どこに行っても迷惑がられるんじゃないかと不安になってしまいました。 まずは、甘いものを控えて、薄味にしてみようと思います。 (2017.07.19 21:25:31)
Rio013さんへ
お子さんのような子ども温かく見守ってくれるグループもあると思いますよ。 児童館や公園ではなく、森や野原で活動しているグループを探してみて下さい。 (2017.07.20 08:58:01)
森の声さんへ
ありがとうございます。野原や森で活動しているグループを探してみようと思います。 今日は屋内の乳幼児向け支援施設ですが、子どもが大きくなったママたちが運営していて、いつも赤ちゃんから3才頃の少し大きい子までが一緒に過ごしている施設に行ってきました。 そこでは子どもたちが遊んだり、飛んだり跳ねたり、ケンカしたり、どの子も子どもらしくてキラキラしています。息子もとても可愛いがってもらっている施設で、親子共々安心して過ごしています。 他の場所では赤ちゃんや小さい子に威嚇するようなことがあったので、今日も少し心配していたのですが、ただただ赤ちゃんをじーーーっと見つめる息子の姿に、彼は今何かたくさん考えたり感じたりしているんだろうなと、そんな息子を私もじーーーっと眺めていました。 その後しばらくして、赤ちゃんのために音のなるおもちゃを取ってきて渡してあげたのです。 スタッフさんや他のママたちも、みんなで「お兄ちゃん、やさしいねー!すごいねー!」と息子に声をかけてくれて、本人もとても嬉しかったようです。 あぁ、こうやって育っていくんだなぁと思いました。 息子のことを観察してみようと思ったら、私と息子のいる場所が広い空間に変わって、彼のやっていることが面白くて可愛くて仕方がなくなりました。 今までは心配のあまり、知らず知らずのうちに監視のようになってしまっていたのかもしれません。 昨日のちょっとショックだった出来事は、私に色んなことを気づかせてくれるチャンスでした。 彼女も色んなことで不安でいっぱいの中育児をがんばっているのだなと、今は思います。 森の声さんのブログに出会えて私はとても救われたと思います。 これからも楽しみしています。 (2017.07.20 21:36:39)
Rio013さんへ
子どもは不安を感じると、その不安を様々な形で表現しようとします。 それが問題行動として表れたりもします。 でも、同じ子でも、安心できる場では、そのようなことをしなくなるのです。 必要がなくなるからです。 (2017.07.21 10:59:42) |