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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2014.04.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人間は「比較する生き物」です。八百屋で野菜を買う時も、洋服を買う時も、間違いなく選びますよね。

「選ぶ」ということは「比較している」ということです。

社会性が目覚める前の2,3才の子はあまり選びませんが、社会性が目覚め、群れて遊ぶことが出来るような年齢になれば一般的には100%の子が「選ぶ」とか「比較する」ということをするようになります。

「競争心」や「成長への欲求」が目覚めるのもその働きのおかげです。

また、論理的に考えることが出来るようになるのも、この「選ぶ」とか「比較する」という能力のおかげです。

4才、5才の子の子でも、ちゃんと4才児は4才児らしく、5才児は5才児らしく思考をしているのです。

ただ、この時期の思考は「自分の論理」だけで考えているので「客観的」ではありません。「客観的な論理」が可能になるのは、7~9才が過ぎてからです。

ただ、大人と子どもとでは、その「選ぶ」とか「比較する」という能力の使い方が異なるのです。

子どもはその能力を使って、お友達と「同じもの」を選びます。

大人はその能力を使って、相手と「違うもの」を選びます。

子どもがなぜ「同じもの」を選ぶのかというと、「同じもの」を選ぶことでお友達との一体感を感じたいからです。

また、同じ物を持っているからこそ、一緒に遊ぶことが出来る訳です。

カードでもゲームでも、同じものを持っているから一緒に遊べるのです。そして、「同じもの」を持っているのが「仲間」で、持っていないのは「仲間ではない」という判断をします。

大人でも大好きな芸能人などがいれば、その芸能人と似た洋服を着て、似たヘアースタイルにすることもありますよね。

でも、嫌いな人とはあまり似たくありませんよね。

ただやっかいなのは、子ども達は「同じもの」を選ぶのに、わざわざその「同じもの」の中での違いを発見して、競い始めることです。

一人がミカンで、一人が林檎を選ぶなら競争は起きないのですが、なぜか一人が「リンゴ」といえば、「僕もリンゴ」と同じものを選びます。そして、「僕の方が大きい」とか、「僕の方が赤い」とか競い始めるのです。

大人は「なんでそんなことでケンカするの、どっちだって同じでしょ」と叱ったりするのですが、子どもにとってはこれもまた「遊び」なんです。

別々のものを選んだら、相手との関係性が切れて遊べなくなってしまうのです。

ちなみに、1~2才ぐらいまでの子は、「同じもの」ではなく「まさにそれ」を欲しがります。

お姉ちゃんが赤いクレヨンでお絵描きしていると、その「赤いクレヨン」を欲しがります。それで仕方なく、お姉ちゃんがその「赤いクレヨン」を下の子に貸してあげて、自分は「黄色いクレヨン」を使い始めると、今度はその「黄色いクレヨン」を欲しがります。

この時、お母さんがお姉ちゃんと同じクレヨンを持ってきて与えても、下の子は「今お姉ちゃんが持っているもの」でないと満足しません。

同じような状況でお友達のおもちゃを欲しがる子はいっぱいいます。

このような時は、「同じもの」を与えてもダメなんです。

この場合は、「選ぶ」というこことは違う原理が働いています。

お姉ちゃんが持っているクレヨンは絵が描けるが、自分の持っているクレヨンは(お姉ちゃんが描いているような)絵が描けないのです。

絵を描いているのは「クレヨン」ではなく「お姉ちゃん」なんですが、1、2才の子にはそれが分からないのです。

おもちゃの自動車で遊んでいる子は、自分でブーブーと遊んでいます。おもちゃが動いているのではなく、遊んでいる子どもが動かしています。

でも、幼い子どもには、それは「ブーブー動く自動車」のように思えるのです。

ですから、楽しそうにお絵描きしている子のクレヨンや、楽しく遊んでいる子のおもちゃを欲しがるのです。

大人にも似たような所はありませんか。絵が上手な人の道具をもらえば、絵が上手に描けるような気がする、というような。

でも、このような状態は子どもの成長に伴って自然に消えて行きますから、しばらく兄弟げんかに付き合ってあげていて下さい。

ちなみに、幼い子どもは「動いているもの」「変化しているもの」はみんな自分の力で動いていると思っています。

風に揺れる木々も自分で動いていると思っています。

「風」と「木」の関係性が分からないからです。

それが幼児的アニミズムの根底にあります。





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Last updated  2014.04.22 14:04:13
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