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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2016.07.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
世に言う「洗脳」と、子どもの育ちに必要な「教育」の違いが分かりますか。

その一番大きな違いは、「洗脳」では疑うことが許されないのに対して、「教育」では疑うことを大切にしていることです。

つまり、「そんなの当たり前だろ」「そんなの常識だよ」という態度を育てるのが「洗脳」で、「なぜ?」「どうして?」「不思議だね」を大切にするのが「教育」だということです。

それはまた、誰かが決めたことを覚え込ませ、信じ込ませるのが「洗脳」で、自分の頭で考え、自分の感覚で感じ、実際の体験や活動を通して自分の力で学ぶ力を育てるのが「教育」だということです。

「洗脳」では知識を覚え、それを信じればそこで終わりですが、「教育」では、知識は自分の頭で考えるためのきっかけや道具に過ぎないのです。

一度洗脳されるとそれがなかなか抜けないのは、洗脳されると「なぜ?」「どうして?」という感覚を失い、自分の考えていることを疑うことが出来なくなってしまうからです。

そのため、他の人にも自分が信じていることをそのまま押しつけようとします。

また、洗脳された人間は、マニュアルや誰かの指示がないと動くことが出来ません。
自分の頭で考えることが出来ないからです。

でも、上の方から指示を与えられると、その内容の是非の判断をせずに、素直に従います。

極端な場合は、「敵を殺せ」とか「サリンを撒け」と言われたら、「分かりました」とそのまま行動に移すのです。

そして、罪悪感を感じません。
自分の頭で考えず、自分の意識で判断しない人は罪悪感も感じないのです。
それはロボットと同じです。

またそのような人は言われたことしかしないし、出来ません。

自由に作ったり、描いたり、歌ったり、踊ったりというような、創造的で人間的な「趣味」を楽しむことも出来ません。

人は洗脳化されると、人間性を失ってしまうからです。

だから怖いのですが、だから、支配欲の強い人ほどこの方法を使いたがるのです。

教団の教祖とか、一国の独裁者といったような特別な立場の人でなくても、普通のお母さんや普通の先生でも、子どもを思い通りに支配しようとする人は、子どもを洗脳しようとするのです。

そして、自分の頭で考えることや、自分の感覚で感じることを許さず、お母さんや先生の言うことに従うことだけを求めるのです。

そのような人は、子どもが自分の価値観とは異なることを言ったり、したりすると、子どもの言葉には耳を傾けずに、一方的に「反抗的だ」「悪い子だ」と非難、否定します。

そして、叱ったり、怒鳴ったり、時には叩いたりもします。

また、自分にとって都合の良いことをした時にはすごく褒め、そうでない時には無視することもあります。

そうやって、大人の都合の良いように支配しようとするのです。

それを繰り返されていると、子どもはお母さんや先生の顔色を見て行動したり、お母さんや先生に褒めてもらうために積極的に行動するようになります。

洗脳の成功です。

そう見ていくと、残念なことに、日本の教育の現状は「教育」というより、「洗脳」に近いものです。

日本の教育現場では、「なぜ?」「どうして?」は受け入れてもらえません。それを言えば、反抗と受け取られてしまいます。

そして常に「お上が決めた正解」を覚えるように求められるだけで、自分の頭で考えることは求められていません。

それでもそれを「洗脳」と感じる人が少ないのは、今のところ覚えさせようとしている内容が勉強に限られているからです。

でも、その方法は洗脳と同じ方法を使っています。
それは戦争中と同じ方法です。

戦争中と今とでは「教える内容」は変わりましたが、「教え方」は変わっていないのです。

だから自分の頭で考えることが困難な人が増えてきてしまっているのです。

でも、方法が変わっていないのですから、為政者の判断次第では簡単にその内容を戦争中に戻すことも出来ます。
その時、「教える内容」に反対してもあまり意味がないのです。

「何を教えるか」も大事ですが、それ以上に「どう教えるのか」ということがもっと重要な問題なのです。
でも、その議論は聞こえてきません。

もっと根本的なところから議論を始めないと、同じ歴史が繰り返されるだけです。





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Last updated  2016.07.15 16:19:49
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