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昨日も書いた通り、私たちは「からだ」で自分自身と、他者と、生命と、世界とつながっています。
でも、その「つながり」に支えられて生きているのに、その「つながり」のことを知らないし、感じることも出来ていないし、大切にもしていません。 それは空気や重力に対する私たちの意識と同じです。 「自分」を取り戻し、時代や社会の流れに流されない生き方をするためには、その「つながり」を想い出し、感じるようにする所から始める必要があります。 「つながり」を意識することで、それが「自分」と「世界」をつなぎ止める「アンカー」(錨)になるのです。 でも、実際にはそれがなかなか難しいのです。 私たちは「からだ」を通して「自分自身」や「他者」とつながっているだけでなく、私たち自身も「手」や「足」や「胴体」といった「からだのパーツ」や、「意識」、「心」、「からだ」、「生命」などの様々な要素のつながりによって出来ています。 幼い子どもたちはそれらがうまくつながった状態で「丸ごと」動き、「丸ごと」考え、「丸ごと」感じ、「丸ごと」生きていますが、大人になって自分の行動や、動きや、心を自分でコントロールし始めると、その「丸ごと」が崩れ始めます。 そのため「自分」がバラバラになってしまうのです。 これは私のからだのワークでやることですが、先ず脱力して普通に立って指先だけを動かしてもらいます。指先を軽く数cm動かすだけです。 すると、そのわずかな指の動きが頭や胴体の方にまで響いて行きます。 指をちょっと動かすだけで目や耳の働きにまで影響が伝わっていくのです。 そしてそれを感じるようにします。 でも、最初は全く分からないと思います。からだの感覚に優れている人ならしばらくやっていると分かってきますが、鈍い人はいくらやっても分かりません。 でも、これは気のせいではなく実際につながっているのです。 そういう反射や反応を利用した治療法もありますから。 (私は仲間とアメリカから先生を呼んで仁神術というのを少し学びました。でも、具体的な方法は全部忘れましたけど・・・。) 私は若い頃から自分のからだに興味があったので、自分のからだで色々と遊んでいました。 例えば、からだのどこかに軽く触れます。すると、触れていない全く別の部分にその感覚的な反応が出るのです。 手の指5本を順繰りに反対側の手で握っていきます。 すると、親指、人差し指、中指、薬指、小指ごとに、からだの違う部分に響きます。 このように、「からだ」の各パーツは物理的にだけでなく、感覚的にも「一つの私のからだ」として密接につながっているのです。 次に、指を少しでも動かすと、からだの中に緊張が生まれます。 するとからだはその緊張を他の部分に伝えようとして、動きたがります。 結果として、からだ全体が動きます。 指先を動かすだけで、その動きに反応してからだ全体が動こうとするのです。 でも、普段は、脳がその動きをブロックしています。 指を動かすときには指だけが動いて、他の部分は動かないようにブロックしているのです。 そういう生活が続けば、それが「緊張」や「固さ」としてからだの中に定着していきます。 子どもたちはゲームで指先だけを動かしています。 本当はからだ全体で反応したいところを、指だけが動いて、他は動かないように脳がブロックしているのです。 ですから、ゲームで遊ぶ時間が長いと、子どものからだの中には緊張や固さが固定されていきます。 それが「イライラ」や「ムカツク」原因になったりするのです。 また、そういう分断が継続すると、からだ全体から「システムとしてのつながり」が失われ、からだを統合的に動かすことが困難になります。 すると、走っていて倒れても手が出ないで顔から落ちたり、顔に向かってボールが飛んできても目を閉じることが出来ずに眼球を傷つけてしまったり、なわとびのような複数の動作を同時にやる活動が困難になってしまうのです。 これは「自分の身を守る能力」を失ってしまったということなので、動物としては非常に危険なことなんですが、安全に管理された都会の中で暮らしている人間には必要がない能力でもあります。 そのため、実際にそのような状態の子が増えてきています。 でも、都会での生活には必要がない能力でも、「からだ」や「生命の働き」にとって不自然な状態が強くなってしまうと、「からだ」や「生命の働き」だけでなく、「意識」や、「心」の働きにも狂いが生じてしまうのです。 ちなみに、「家事」でも「子育て」でも、楽しみながらやっている人はからだが緩んでいるので、からだ全体を使って動いています。 からだを固めて部分だけを動かしているのは、嫌々やっている人です。 ******** 1月の「からだの会」は16日(月)10:00からです。 茅ヶ崎駅の隣のビルでやります。 2000円です。 ご興味のある方はこちらまでメールを下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.01.04 11:11:25
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