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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2018.01.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日は藤沢のある地区のPTA企画の講演会でお話をさせてもらってきました。

幼稚園児や幼児の親向けの講演会はよくやるのですが、小学生の親向けの講演会はあまりやらないので、何を話したらいいのか考えすぎで、最初のうちはまとまりがなくなってしまったのですが、途中から言いたいことが繋がってきて、無事終わりました。

感想文も読みましたが、皆さん喜んでもらえたようです。

幼児のお母さん達には、「これから」のお話をすることが出来ます。
また、子どもの育ちに対するお母さんの影響も大きいので、そういう点からも多くのお話をすることが出来ます。

でも、小学生だともう、幼児期からの育ちの結果が出始めてしまっています。
遊びでも、親子の関係でも、もう固まってきてしまっているので、そう簡単に変えることは出来ません。

子どもの成長と共に、「お母さんが子どもに対して出来ること」はどんどん減ってきてしまうのです。

「ゲームばかりやっているんですけど・・・」という質問も出ましたが、幼児期にゲーム以外の遊びをいっぱいやってきた子は、小学生になってゲームで遊ぶことが多くなっても、高学年や中学生頃から抜け始めるので、そんなに心配することはないのですが、幼児期からゲームのような一人遊びが多かったような子の場合は、その状態を変えるのはなかなか困難です。

実際、大人になってもゲーム漬けの人もいっぱいいるのですから。

幼児期のお子さんを持っているお母さん達には、「ゲーム漬けにならないような工夫」をお話しすることが出来ますが、そういう状態になってしまっている小学生の状態を変えるのは非常に困難です。

講演会で簡単にお話しできるようなことではありません。

それは、風邪や成人病などの病気でも同じですが、予防は素人にも出来ますが、治療は専門家でないと出来ないのと同じです。

出来るのは、それ以上悪くならないように努力することだけです。あとは、自己治癒力頼みです。

また、子どもの育ちに対するお母さんの影響も弱くなってしまっているので、その状態を変えようとお母さんが積極的に関わろうとすれば、子どもは逃げたり、反発します。

そして状態は余計に悪化します。

だから、今の状態を否定せず、そのまま受け入れてあげるしかないのです。
そしてまず、親と子の信頼関係を取り戻すことです。

また、子どもにとって「家族」を「居心地がいい場」にしてあげることです。

ゲーム漬けになってしまっている子は、ゲームの中にしか自分の居場所がなくなってしまっているのです。

ですから、その状態を変えるためには、ゲーム以外の所に、子どもが「自分らしく、安心していることが出来る居場所」を作ってあげるしかないのです。

それは殻の中に閉じこもってしまったカタツムリの頭を出させるのと同じです。
安心を感じれば、外に出てくるのです。
子どもを否定し、追い詰めてしまったら、逆効果になるのです。

だから、子どもの状態を変えたいと思うのなら、家族を「居心地がいい場」に変えるのです。

素敵なお母さんに育てられた子や、特別な教育方法で育てられた子が、素敵な子どもに育つわけではありません。
理想的なお父さんに育てられた子が、素晴らしい子に育つわけでもありません。

でも、素晴らしいお母さんでなくても、素晴らしいお父さんでなくても、理想的な子育てをしていなくても、夫婦が仲が良い家族の中で育った子は、素敵な子に育つのです。

(お父さんがいないシングルでも同じです。お母さんと子どもだけでも、楽しくて信頼関係に支えられた家族の中で育った子は素敵な人に育つのです。)

お母さんは自然の中で遊びたいのにお父さんはゲームで遊びたいという夫婦であれば、そこで、「どっちが正しい」というケンカするのではなく、時にはお母さんも子どももお父さんと一緒にゲームをやればいいのです。

お父さんの世界の中に入ってみるのです。

すると、もしかしたら、お父さんも「今度は森にでも行ってみるか」という反応をしてくれるかも知れません。「一緒」の楽しさを知った人は、ゲームがなくても色々なことを楽しめるようになるからです。

あと、最後の質問の時間に、一人のお父さんから、「自分は仕事をしたいので、子育てに参加できないのですが、それはどうなんでしょうか」という質問が出ました。

確かに、「子育て」が「子どもの世話をすること」なら、そのようなお父さんは「子育て」に参加することが出来ません。

でも、「子育て」が「子どもの育ちを支えること」なら、そのようなお父さんでも出来ることがあります。

そこで答えたのは、「お父さんが好きな仕事のこと、どういう仕事をしているのかを子どもに語ってあげて下さい」ということです。

お父さんが「お父さんはこういう仕事をしているんだよ。この仕事はこういう所が面白いんだよ」と伝えることは、これから大人になっていく子どもの「社会に対する意識や好奇心」を育て、自分の未来に対して肯定的に向き合う支えになるでしょう。

子育てが「子どもの育ちを支える」ということなら、そういう形での「子育て参加」もあるのです。

子どもの成長に必要なのは、「子どもの世話をする子育て」ではなく、「子どもの育ちを支える子育て」なんです。

だから、時には、「世話をしないで遠くから見守る」という子育ての在り方も必要なんです。

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Last updated  2018.01.22 08:58:29
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