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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2020.10.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日、横浜にある「Umiのいえ」というところで、子育ての勉強会をしていた時、子どもがオモチャの取り合いでケンカを始めました。2,3才児ではよく見る風景です。(私は「Umiのいえ」で毎月ワークをしています。)

そのことを「Umiのいえ」のオカミの齋藤麻紀子さんがFBで書いて下さいました。
こちらが麻紀子さんのFBです。

その記事の反響が大きかったので、「子どものケンカ」について少し書かせて頂きます。

私が「子どものケンカ」をしっかりと見ようと思うようになったのは我が子の子育てを通してです。

うちには「女・男・女・男」と子どもが4人います。一番上と一番下は11才離れています。上の二人は2才、下の二人は3才離れています。もう、全員社会人です。上の三人は結婚しています。

で、兄弟が多ければ当然ケンカも起きます。でも、いくら思いっきりケンカしても、しばらくすれば仲良く遊んでいました。それが一般的な兄弟ゲンカです。

である時疑問が発生したのです。「さっきまでものすごい勢いでケンカしていたのに数分後には仲良くしているなんてどうなっているんだ?」という疑問です。

大人の場合はこうはいきません。たった一度ケンカしただけで一生付き合わなくなってしまうことだって珍しくありません。それに対して子どもは年がら年中ケンカして、その時は「○○のバカヤロー」とか「おまえとなんかもう絶対に遊ばない」とか怒鳴っていたのに、数分後にはそんなことなかったかのように仲良く遊び始めるのです。私はそういう現場をいっぱい見てきました。

それでその時、「ケンカしている時からまた一緒に遊び始めるまでの間に何が起きているのだろうか」ということが気になったのです。

それで上の二人が大げんかを始めた時、口も手も出さず、側でジーッと見ていました。

すると最初は大声で怒鳴り合っていたり、つかみ合っていたのですが、10分ぐらいしたら感情を吐き出したことで気持ちが落ち着いたのでしょう、側でジーッと見ている私が気になり始め、お姉ちゃんが弟の手を引いて「あっち行こう」と別の所に行って遊び始めました。

その時「ケンカと仲直りはセットになっているんだ」ということに気付いたのです。

でも、大人が割って入って、どっちが悪いのかをジャッジして無理に謝らせていたら、ケンカは終わりますが仲直りは出来ません。
大人は謝らせることで仲直りが出来たと思い込みますが、そんなの仲直りじゃありません。

「ケンカが終わる」ことと「仲直りが出来たこと」とは全く違うのです。お互いに「また一緒に遊びたい」という気持ちが生まれて初めて仲直りなんです。

ですから、安易に大人が止めてしまったら「ケンカの体験」は出来ても「仲直りの体験」が出来なくなってしまうのです。それはつまり「仲直りの仕方が分からなくなる」ということでもあります。それはまた、「素直に自分を出して遊ぶことが出来る仲間を作ることが出来なくなる」ということでもあります。

ただし、「止めない方がいいケンカ」もありますが、「止めた方がいいケンカ」もあります。「イジメ」の場合も同じです。

2,3才ぐらいの子どものケンカは基本的に「自分を守るためのもの」です。「Umiのいえ」でのケンカも、双方ともが自分を守ろうとしてケンカしたのです。

大人は「○○ちゃんが先に遊んでいたんだから」とか、「使ってなかったんだから貸してあげればいいのに」とか、「他にもいっぱいオモチャがあるんだから」などと言いますが、そんな価値観子どもには全く理解出来ません。

また、幼い子どもには「物の所有」という観念も分かりません。「このオモチャは○○くんのものだ」というのが分かるようになるのは群れ遊びが出来るようになる4,5才ぐらいからです。

幼い子どもたちは、相手をやっつけるためにケンカをするのではなく、お互いに自分を守るためにケンカをするのです。そして双方が、自分を守るためにケンカしている場合は、周囲の状況が許すなら止めないで見守っていた方がいいです。ケンカが好きな子はいないので、しばらくすれば落ち着きます。

そんな時は「一緒に」が出来ればケンカは起きないのですが、2,3才の子は遊びをリードしてくれる人がいないと「一緒に」という遊びは出来ません。

4,5才頃になると「イジメ」という現象が起き始めます。それは「おれたち」と「おまえたち」という仲間意識が発生するからです。

「おれたち」という意識が目覚め始めると「おれたち」以外の異質なものを排除しようとし始めるのです。それは子どもの成長に伴う自然な現象なので良いも悪いもありません。
だからといって、4,5才頃になるとみんながイジメを始めるわけではありません。
その違いを生み出すのが「おれたち」が何で繋がっているグループであるのかということです。

単に「気が合うか合わないか」や「利害」だけで繋がっているグループはイジメが起きやすいです。でも、「遊び」という社会的行為や「楽しい」という感情を共有することで繋がっているグループならイジメは起きません。

そのイジメでも、いじめられている子が自分を守ろうとして戦っている時には、度を超さない範囲で様子を見守り、大人は安易に手出しをしない方がいいです。その子のプライドもありますから。

ただ「ちゃんと見ているよ」メッセージを出すことは、いじめている子に対してもいじめられている子に対しても大切です。
いじめている子だって本当は一緒に遊びたいのです。でも、その方法が分からないのです。
仲良く一緒に遊ぶ体験がないまま育ってしまった子には「仲良く遊ぶ」という感覚が分からないのです。

ですからイジメがよく起きるようならそれは子どもの問題ではなく、周囲の大人の問題なんです。ちなみに親子でよく遊んで育った子はイジメはしないと思います。





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Last updated  2020.10.25 05:54:17
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