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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2023.04.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類

何回も言いますが、いつも室内で遊んでいる子をいきなり自然の中に連れ出しても、遊び出したりはしません。走り回ったり、棒を拾って振り回したり程度はするかも知れませんが「自然と関わって遊ぶ」ということはしません。
自然と関わって遊び始めるためには「自然に対する興味」が必要だからです。

海に興味がない子を海に連れて行っても、「ベタベタする」「砂がつく」などと文句を言うだけで遊び出さないでしょう。
動物に興味がない子を動物園に連れて行っても退屈するだけでしょう。
それと同じです。

だから、子どもを自然の中で遊ばせたいと思うのなら、いきなり子どもを自然の中に連れ出すようなことはせずに、まず、日々の生活の中で「身の回りにある自然」に意識を向けるような会話をしたり、「身近な自然と関わるような遊び」をするところから始める必要があるのです。

あと、昨日も書いたように「自然を扱った絵本」や、「自然の中での遊びを扱った絵本」などを読んであげて、自然の中での遊びに興味を持たせる必要もあります。

群れ遊びも同じです。仲間に対する興味がない子をいくらいっぱい集めても群れても、一緒に遊び出したりはしないのです。

「遊び」は「言葉」と同じように「文化」です。そして、「文化」を学ぶためには「文化との触れ合い」が必要になるのです。
話しかけられたり、人が話し合っているのを見たことがなければ、何歳になっても子どもは言葉を話せるようになりませんよね。それと同じです。

歌を聴いたことがない子は歌を歌えません。縄跳びを見たことがない子は縄跳びで遊べません。わらべ歌で遊んでいる子を見たことがない子はわらべ歌で遊べません。群れて遊んでいる子ども達を見たことがなければ、群れて遊べません。

そんな時、大人が教え、大人が一緒に遊んであげると子ども達は遊び出しますが、問題は、大人が教え、大人が相手をしてあげるだけでは、子どもは「遊び」を大人に依存するようになってしまうということです。
大人が一緒に遊んでくれないと遊べなくなってしまうのです。
今、そういう状態の子ども達がいっぱいいます。

「じゃあどうしたらいいのか」ということですが、だから子どもを自然の中で遊ばせたいのなら、子どもよりも先に、大人達が自然の中で仲間と遊び始める必要があるのです。

子ども達はそんな大人達を見て、「遊び」を真似し始めるのですから。大人達が群れて遊んでいるのを見て、自分たちも群れて遊び始めるのです。

確かに、昔の大人はそんなことしませんでした。する必要がなかったからです。
昔は、子どもの身近なところに「幼い子どもの遊びの手本」となるような「大きな子」がいたし、「世代を超えて伝承されてきた遊び」で遊ぶ「遊びの群れ」があったので、そんなことする必要がなかったのです。

でも、昭和30年代の高度経済成長期にその群れは消えてしまいました。
高度経済成長期に、人々は豊かさを求める競争を始めました。この競争は「個」単位で行われるので、結果として「つながり」が破壊されました。子どもを競争に勝つために、幼いうちから追い立てる親が増えました。そして、子どもの遊びに必要な「時間・空間・仲間」の「三間」も自然消滅しました。

大人達はが子ども達から「何十年、何百年と伝承されてきた遊び」と「群れ」を奪い、それと引き替えに、一人でも遊べる「お金を出して買う遊び」を与えました。その結果、「お金があれば仲間はいなくても遊べる社会」が生まれました。そして、子ども達は「仲間」よりも「お金」を求めるようになりました。

でも、人間が人間らしく育つためには、他の人間との人間らしい関わり合いが絶対的に必要です。これは「人間」という動物の特性なので、どうしようもないのです。
そして、古来から、子ども達にとっては「家庭」と「遊びの場」が、その「他の人間との人間らしい関わり合いを最初に体験する場」だったのです。

でも現代社会では、その「子どもが人間らしさと触れ合い、学び、成長する場」が消えてしまいました。その結果、精神性や心は幼いままで、知識とからだだけが大人の若者が増えてきました。これは学校の成績とは関係がありません。東大を出ていても精神的に幼稚な子はいるのです。

そして、アルバイト感覚で簡単に犯罪に手を染める若者、犯罪を犯すことに罪悪感を感じない若者、受け狙いだけでばみんなが困るような行動をしてSNSにアップするような若者も増えてきました。

以下は、4月17日に北海道で起きた事件です。
「バズってやる」ネットで犯行をライブ配信か 女性店員が刺された殺人未遂事件 

もし、皆さんの子どもがこんな風に育って欲しくないのなら、大人がまず「人間らしさ」を取り戻し、仲間とつながり、一緒に遊び、その中に子どもを巻き込むようにするしかないのです。

大切な家族や仲間と関わり、一緒に楽しく遊んで育った子は、こんな幼稚な事件を起こさないのです。







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Last updated  2023.04.19 08:28:57
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