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森の声@ Re[1]:「魂のはなし」(もう一人の自分)(06/10) めげぞうさんへ >6年生の子どもたちが、…

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森の声

森の声

2023.06.07
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日も書いたとおり、私は、一般的な子どもの「問題行動」には、

1.子ども自身にとっては「生命欲求、成長欲求に従った自然な活動」なのに、それが大人の価値観、社会の価値観、現代人の生活様式に合わないために、大人によって勝手に「問題行動」だと決めつけられているもの
と、
2.子どもが自然や仲間や周囲の大人から切り離されることで「子どもの成長に必要なもの」が与えられなかったり、子どもの生命欲求や成長欲求に従った「子どもの成長にとっては必要で自然な活動」を大人達によって否定されることで、子どもの「意識、心、感じ、考え、自分の意志で判断し行動する能力」や、「周囲の環境や、仲間や、大人との間に友好的な関係を築くために必要な社会性の育ち」がゆがむことで生まれるもの

の2種類があるのではないかと思っています。

まあ簡単に言ってしまえば、「子どもの問題行動の大部分は大人によって作られている」ということです。

二番目の、ある程度子どもが大きくなってからの問題行動の背景には「認知能力」のゆがみがあります。
問題行動が多いからといって、心が歪んでしまったのでも、悪い子になってしまったのでもありません。子どもの問題行動の大部分は「子どもの性格や人格の問題」ではなく、「認知能力」の問題だからです。
そのことに気づかず、子どもを否定し続けていると、本当に性格や人格が歪んでしまうのです。


発達障害と呼ばれる子どもの問題行動の多くも、この認知能力のゆがみが関係しています。

子どもでも大人でも、認知能力が低下したり、歪んだりしてしまうと、正しく感じ考えることが困難になります。
問題行動を起こしたり、正しく判断し行動することが出来なくなるのはその結果に過ぎません。

認知能力が歪むと、ただ楽しくて笑っているだけの子を見て「私を馬鹿にして笑っている」と思い込んだり、「他の人がみんな自分のことを見ている」などという妄想にとらわれたりすることもあります。
自分で自分を否定し自己肯定感が低くなってしまっているのも、認知能力が歪んでいることの表れです。
汚れた服ばかりが見えて、子どもの笑顔が見えなくなってしまうのも同じです。

認知能力が歪むと、自分の思い込みに捕らわれて、ありのままの現実が見えなくなってしまうのです。それが病的な状態にまで行くと統合失調症になります。
老化とともに認知能力が低下すると認知症と呼ばれる状態になります。

ちなみにアルコールや麻薬には人の認知能力を狂わせる働きがあります。
だから「目の前の現実」を忘れることが出来るのですが、まただから、お酒を飲んだり、麻薬をやった状態で車を運転するのは危険なんです。人格が変わってしまう人もいますよね。

その、「子どもの認知能力の育ち」を支えているのは「からだの育ち」です。
この場合の「からだ」というのは筋肉や骨格によって作られている「解剖学的肉体」のことではありません。

それは、意識や、心や、感覚や、思考の働きと肉体の働きがつながることで生まれる「もう一人の自分」のことです。
その「からだ」は、「自分」という意識と「自分の肉体」をつなぐとともに、「自分」と「自分が生きている世界」をつなぐ働きをしています。
そのため、「肉体」は解剖できても「からだ」は解剖できません。また、「肉体」は科学の対象になりますが、「からだ」は哲学の対象にはなっても科学の対象にはなりません。

「からだ」は「自分と自分」「自分と他者」をつなぐ働きをしているのです。そして、子どもは、「自分と自分」「自分と他者」がつながるようなからだの活動を通して、「思い込みに囚われない正しい認知能力」を育てているのです。

でも、現代社会に生きている子どもの多くは、その「自分と自分、自分と他者がつながるようなからだの活動」を十分に体験することが出来ない状況で育っています。
そして、そのような状況はますます加速しています。

それで「発達障害」と呼ばれる子とか、「支援を必要とする子ども」が増えてきているのです。
そしてそういう子の認知能力を矯正する方法として、昨日書いた「感覚統合」という方法が生まれたのです。
でもこれは、対症療法であって、根本療法ではありません。

どんなに優れた治療法よりも優れているのは、心とからだを治療を必要としない状態にする方法なんです。
そしてそれが、「からだを使った遊び」や「からだを使った生活」なんです。


きれいな水を飲むために浄水器をつけるような方法よりも、山や大地や川をきれいにする方法の方が優れているのです。

よく効く薬を飲むことよりも、薬を必要としない心とからだの状態を維持することの方が大切なんです。

勉強を教えることよりも、「勉強したい子」を育てることの方が大切なんです。

でも現代人は、対症療法にばかりうつつを抜かしています。それは対症療法はお金になるからなのでしょう。
みんなが薬を必要としない状態になったら、製薬メーカーや薬屋さんが困るのです。





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Last updated  2023.06.07 08:31:04
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