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あれから色々と「伊那小学校」のことを調べてみました。本当に素敵な教育をしている学校のようです。
だからといって、ことさら特別なことをしているわけではないようです。 公立学校としてはかなり特別なやり方をやっていますが、「学びの形」としては、昔から子ども達が遊びの中で自然にやっていたようなことばかりです。 まただから、子ども達から肯定的に受け入れられているのでしょう。そして、子ども達も生き生きとしているのでしょう。 子どもは自分の育ちに必要なものは、必要なときに自分で選びます。だから、効率よく吸収できるのです。 その逆に、必要ではないものを、必要ではないときに押しつけられると拒否します。表面的には受け入れても、吸収することはありません。 ですから、いっぱい知識を知っていても、その知識を学ぶことで成長することが出来ません。それが普通の学校でやっている、普通の教育です。 伊那小学校では自分の育ちに必要なものは自分で選ばせ、遊びのような活動を通して学ばせています。それがいわゆる「体験学習」ということになるのでしょう。まただから、楽しいのでしょう。 シュタイナー学校もまた「遊んでばかりいる学校だ」と言われているようです。 「体験学習」というとかっこいいですが、「遊び」と「学び」をつなげてあげれば、遊びの全てが「体験学習」になってしまうのです。 だから、公立小学校で全ての教科をこれでやっているのはかなり特別なことですが、やっていること自体は特別なことではないのです。 ただし、周囲にないものは選びようがありません。知らない食べ物は食べたいと思わないのです。学びでも遊びでも「出会い」がないことには始まらないのです。 だから、そのような学びを支えるために大人達は裏側で色々考え、色々と活動しているはずです。 そんな素敵な教育をしている伊那小学校に通わせるために、わざわざ遠くから移住する人も多いみたいです。 それとは逆に、「もっと普通の教育を受けさせたい」と別の学校を選ぶ地域の人もいるみたいです。 でも、伊那小学校の学びが「遊び」を土台にしているのなら、「移住」などというような過激なことをしなくても、近くに伊那小学校のような学校がなくても、自分たちで伊那小学校のような学びの場を作ることは可能なはずなんです。 学校を変えることは難しくても、学校の外に「子どもが育つ場」を整えてあげることは出来るはずです。 お野菜のことを学びながら子どもと一緒にお料理を作れば、それも立派な「体験学習」です。 コマ回しでも、どうやったらヒモを巻くことが出来るのか、どうやったらうまく回せるようになるのかということを子どもと一緒に考えながら、お母さんやお父さんも遊べばそれもまた体験学習であり、伊那小学校でやっていることと同じです。 そこで大事になるのが一緒に感じ、一緒に考え、一緒に学び、一緒に体験するということなんです。またそれが「遊び」と「学び」の基本でもあります。 そして、そういう活動を楽しみたい仲間を集めれば、自分たちの力で伊那小学校のような学びの場を作る事も出来るのです。 無いものねだりをしていても、状態は良くなりませんよ。 でもそのためには子どもも大人ももっと自由になる必要がありますけどね。 ゲームは子どもの趣味や興味を固定して、子どもを不自由にしてしまいます。 私が予告編を見た感じたのは、伊那小学校がやっていることを特別扱いすることに対する違和感かも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.07 09:34:01
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