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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2024.04.16
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私は毎年、大勢の親子と山北(神奈川県足柄上郡)にある「ペガススの家」という所で遊びの合宿をしています。

「ペガススの家」は、横浜にある「りんごの木」という幼稚園の園長でもある柴田愛子さんが書いた「ぼくはいかない」という絵本の舞台になった場所です。

そこのキャッチフレーズが「何にもないけど、何でもある所」です。「何にもないけど、何でもある」とは何なのか?
言葉の論理としては矛盾していますよね。

般若心経の「色即是空 空即是色」のようなものです。

でも、それこそが「創造と想像の世界」の実相なんです。

楽しく遊ぶことが出来るのか、子育てを楽しむことが出来るのか、生きるということを楽しむことが出来るのか、勉強を楽しむことが出来るのか、仕事を楽しむことが出来るのか、家事を楽しむことが出来るのか、それとも何をしても喜びを感じることが出来ずに、ただただ苦しむだけなのか。

その違いを生み出しているのが、「何にもないけど、何でもある」という視点なんです。

この視点を持っていない人は、すぐに物や、人や、何かに依存しようとします。そしてすでにいっぱい持っているのに、常に「足らないもの」を探してグチを言います。

子どもたちを自然の中に連れ出しても、すぐに、「つまんない」、「退屈だ」、「ゲームがしたい」、「ボールはないの」、「遊具はないの」と言うばかりで何も動き出さないか、ただ仲間と大騒ぎするだけの子がいますが、そのような子はこの「何にもないけど、何でもある世界」を体験しないまま育ってしまっているのだと思います。

これは子育てでも同じで、「何にもないけど、何でもある」という視点を持っていない人は、子どもの「足らないところ探し」ばかりをします。
「子どもが持っているもの」には目を向けす、「子どもに足らないところ」ばかりを探し出して、子どもを追い詰めています。

そして、「片付けない」「手伝わない」「勉強しない」「約束を守らない」「時間を守らない」「宿題を出さない」などなどグチを言っています。

それらは全てお母さんが子どもに期待しているものばかりです。お母さんが子どもに期待しているものの多くは大人の価値観に基づき、大人の社会で必要なものばかりです。
それらは子どもの価値観や、子どもの育ちに必要なものではありません。

でも子どもたちは、「自分たちの成長を支えるため必要な能力」はいっぱい持っています。また、「自分たちの成長に必要な活動」には能動的に関わろうとします。

でも、そういうものが見えない人にとってはそんなもの無意味です。というかむしろ邪魔です。子どもが泥団子作りに夢中になっても単なる「無駄なこと」「困ったこと」にしか感じていない人もいっぱいいます。
子どもは、自分の育ちに必要なものと満たそうとして夢中になっているから、お母さんの言うことを聞かず、お母さんの求めることに応えないのです。

「子どもが持っているもの」に対して無関心な人にとっては子どもは空っぽです。「空っぽだから「色々なものを詰め込んで一人前にしなければ」と思い込んでしまうのでしょう。

でも、お母さんが色々なものを詰め込む度に、子どもの中から居場所を失った「子どもの成長に必要なもの」が押し出されてしまうのです。

そしてそれが続くと、やがて「子どもの成長に必要がないもの」で子どもの中が満たされてしまうのです。そして子どもは身動きが取れなくなります。
自分の成長に必要な活動に対しても興味を感じなくなります。

野原や自然の中に行ったら、「ここには○○も△△もない」と考えるのではなく、視点を切り替えて「○○も△△もある」と考えてみて下さい。そして「あるもの」を探して下さい。その結果見つけることが出来たものが全て遊びを生み出してくれます。

(フリー素材です)


(文中にある「ペガススの家」での合宿の時の写真です。真ん中にいるのが私の娘です。今二児の母です。)






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Last updated  2024.04.16 08:05:35
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