お母さん。
信頼関係が出来てから、今までの分を取り返すかのように、誰よりも甘えん坊になった。いつも一番手前の場所で待っていた。一歩足を踏み出す度に、ゴチンと頭を押し付けてきた。「もう踏んじゃうでしょう!」と言いながら、頭を撫でる。嬉しそうに目を細めていた。他の子をブラッシングしていると、私も私もとお尻を高く上げて割り込んできた。誰も入ろうとしないダンボールハウスに、当然の顔して入ってくれた。一期一会。もしかしたら今日で最後になるかもしれない。今この瞬間は2度とない。そう思っていたから、毎日の時間が大切で愛しかった。もっともっと、いろんな瞬間を更新したかったよ。大好きなお母さん、本当にありがとう。いつか、いつの日か、記憶がなくなってるかもしれない、どんな間柄になるかわからない、けど、また逢おう。私はこれからも生きて、何度も生まれ変わって、大好きな子たちと再会する。