題未亭

富士スピードウェイで行われたフォーミュラ・ニッポン開幕戦は、雨にたたられ、度重なる延期とセーフティカー先導による数周のみが行われたが、天候が回復せず、赤旗の提示によって中止されました。

ただし規定により、「先頭車両が2周回を完了し、かつ走行した距離がレース距離の75％未満」という条件を満たしているため、レースは成立。上位6台（つまり予選のトップ6に相当）は、本来与えられる得点の半分を獲得することとなった。」優勝はポールポジションのブノワ・トレルイエ（mobilecast IMPUL）という正式結果となりました。

レース成立ですか??　セーフティカー先導で走っただけで、1周もレースをせずに・・・・？？

観戦にいかれていた、FN大好きさんも書かれていますが（「え？レース成立してたの？FN開幕戦」）大半の人が「中止」になったと思っていたことでしょう。

セーフティカー先導による2周でもレースが成立するとは・・？実質的にまったくレースをすることなく、レースが「成立」するといわれても、大半のファンは納得できるものでは無いでしょう。2005年のF1アメリカGPは、歴史に残る最悪のレースとして記憶されていますが、今回のレース成立は、史上最低のレースといっても良いかもしれません（個人的には、もはやレースですら無いと思えますが）

レースは興業としてのイベントであり、中止の場合多くの金銭的な問題も発生します。また、主催者サイドとして、せっかく来ていただいたお客さんに、何とかレースを見せたいと考えたのかもしれません。しかし、結局長時間待たされ、結果中止となり、なおかつレースは成立というのは、なんとも理解しがたいものです。

もともと、富士スピードウェイは天候の不順や霧の発生など、過去にも同様の事例が多くありました。悪天候をおして、レースを強行しようとして大きな事故が発生したこともあります。

事故を起こさなかったという点では、結果的に強行しなかった判断を責めるものではありませんし、その判断は尊重したたえるべきものではあると思いますが、その判断をぎりぎりまで遅らせたことには疑問もあります。

最近の天気予報は、かなり正確なものとなり、これから天候が回復する見込みがあるのか無いのかというのは昔に比べれば正確な判断がつくようになっています。主催者サイドがどのような情報の元に、2回にわたりスタートを模索しようとしたのか分かりませんが、なんとも理解しがたい結果となってしまったのは残念です。

そして、こんな状況判断でF1開催は大丈夫なのか？心配になりますね・・・・

富士スピードウェイに、また一つ大きな課題が残ったように思われます。

あっ、ちなみに今回の観戦券の半券があれば、8月のレースを観戦できるそうです。このあたりの対応は、当然だとも思いますし、理解できます。ただ、レースらしいレースを行わないまま、レースが成立して入賞者にポイントが与えられることに違和感を感じています。

モータスポーツBlogランキング・ポチッと応援お願いします・