30周目くらいからコースを濡らした雨が、難しいコンディションを生み出したフォーミュラ・ニッポン第2戦は、PIAA NAKAJIMAのロイック・デュバルが初優勝を飾り、2位にビルドハイム、3位トレルイエと外国人ドライバーが表彰台を独占する結果となりました。
実質的に今シーズン初めてのレースとなった、鈴鹿ラウンドは、またも雨に影響される結果に。刻々と変化する路面に耐え、結果を出したのは、実力を評価される外国人という結果です。
優勝を飾ったロイック・デュバルは、昨年までユーロF3に参戦していた新鋭。初めてのフォーミュラ・ニッポンで、難しい路面の中しっかりと結果を出したことはデュバルの能力の証明かもしれません。
デュバルは、昨年までルノーのサポート(RDD/ルノー・ドライバー・デベロップメント)をうけて活動を行っていたドライバー。昨シーズンはハミルトンがメルセデス・エンジンで席巻する中、非力なエンジンで苦しんでいたようです。今シーズンもRDDのサポートでGP2へのステップアップする道があったにもかかわらず、有力チームでの参戦が難しかったようで、それならナカジマという有力チームで走れるフォーミュラ・ニッポンを選んだそうです。
「TOPを走り続けなければ、忘れ去られてしまう」という、危機感にも似たハングリー精神は、F1への道を見すえて日本でのレースを選択したわけで、早速非凡な才能を見せてくれました。
本山をはじめとした、鈴鹿を知り尽くしたドライバー達を天候に見方につけて切り崩したとも思えます。
他の日本人ドライバーの若手達も、デュバルやビルドハイムなど、日本に慣れないドライバーに負けていては言い訳が立ちません。
スーパーアグリがF1に参戦を開始し、F1への道筋が見えだした今だからこそ、日本人ドライバー達の次戦以降での奮起を期待します。
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