私たちの住む太陽系にはこれまで9個の惑星があるとされていました。皆さんも理科の時間で水・金・地・火・木・土・天・海・冥 と教わったことと思います。(年齢によっては土・天・冥・海 と習った方も多い?) 太陽系の惑星の中で最も遠く、最も小さく、そして最も異なる公転軌道をもつ冥王星が発見されたのが1930年。
さらに10番目の惑星かと議論を呼んだ「2003UB313」が発表されたのが昨年のことでした。 この2003UB313の大きさは冥王星の1.3倍、2900kmと考えられていますが、カイパーベルト天体の小惑星の一つではないかという言う意見もあります。そして、近年の研究では冥王星もこのカイパーベルト天体の一つと考えるのが自然であり、小惑星ではないのか言う意見がでています。
しかし、冥王星発見以来76年が過ぎ、その間惑星とされてきた冥王星が惑星の地位(?)から引きずり下ろされる事態があり得るのか・・・・? 今日のニュースでは、国際天文学連合(IAU)が惑星の定義として、「太陽(恒星)を周回する自己重力で球形の天体」(大きさの目安は約800km)との案を提出、24日の議決で承認されれば、3つの小惑星が惑星として認められ、太陽系は12個の惑星で構成されるということになるそうです。
3つの新たな惑星とは、火星と木星の小惑星帯に存在する「セレス」、冥王星の衛星とされてきた「カロン」、そして先の「2003UB313」。
「球体である」というのは最もわかりやすい条件ではあると思うが、どこまでが球体とするかという問題もありそうですね。 セレスは1801年に発見されていますから、すでにその存在を知られて200年以上が経過しています。海王星などより古くから知られていながら、小惑星帯に類似したサイズの小惑星が次々と発見されたばかりに惑星と認められてきませんでした。
また、カロンは、冥王星の衛星といわれていますが、その大きさは冥王星の半分ほどもあり常に、同じ面を向き合いながら自転市あっているらしい。その為二重惑星とする考え方が有力になってきているようです。
(私などは二重惑星と聞くと、イスカンダルとガミラスを思い出してしまいます(笑)) いずれにしても、宇宙のこれまでの常識が塗り替えられそうな24日の議決。私たちの日常生活に直ちに影響を与える問題ではありませんが、たまには星を見上げて、宇宙の広がりや成り立ちを想像してみるのも楽しいものです。 モータースポーツのニュースはblogで 今回のニュースでいろいろな宇宙関連のサイトを見てみました。
興味のある方は是非ご覧下さい。
宇宙情報センター (JAXAのサイトです)
太陽系の成り立ち (上記のコンテンツ。太陽系の様子が分かりやすく解説されています。)
宇宙のポータルサイト ユニバース (子供から大人まで楽しめる様々な内容が充実)
9つの惑星レポート (惑星の名前の由来から、特徴までわかりやすく解説)
冥王星の謎 (冥王星は海王星の衛星だった?)
太陽系の第十惑星、発見か? (2005年の第10惑星発見のニュース解説)
太陽系最遠の天体2003 VB12の発見 (国立天文台ニュース)
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