フォーミュラレースの入門カテゴリーとして多くのドライバーを輩出してきた「FJ1600」シリーズがあります。この底辺シリーズに2007年より「スーパーFJ」が新設されることが、ジャパンスカラシップシステム事務局から発表されました。
スーパーFJの新設のお知らせ(2006.09.08)
FJ1600シリーズは入門フォーミュラとして、最も基本的なマシン。このFJ1600からレースを学んだドライバーとしては、片山右京を筆頭に服部尚貴、金石勝智ら多くのトップドライバー達もいます。「F」の赤木軍馬もFJ1600からレースをはじめましたね(笑)
カテゴリーの発足から26年が経過し、長期にわたって基本的に同じルールで開催されていたFJ1600シリーズも2007年より実質的に生まれ変わることとなります。
もっとも大きな変更点は、これまでのウイングレス形状から、前後ウイングが装着されること。空力の重要性が増す昨今のモーターースポーツの流れの中で、底辺カテゴリーのFJから、学んでいくことが出来るようになる反面、空力に頼らないマシンの挙動を学ぶことが出来たこれまでのFJの長所がスポイルされる可能性はあります。
このあたりは、オートスポーツ誌で熊倉重春氏も指摘していますが、はたしてどうなるのか。数年を経て、ステップアップしてくるドライバー達を見ないと門外漢には分かりませんが、入門カテゴリーとしてのスーパーFJの成功を見守りたいです
また、これまで長期にわたりFJを支え続けてきたスバルの EA71 も変更されます。
市販エンジンの生産はすでに94年3月に終了しており、それにもかかわらず底辺フォーミュラを支え続けてきたスバル関係者に敬意を表したい。メーカーとしてはほとんど赤字だったでしょうし、注目という面でも集めにくい入門フォーミュラレースを長期間支えるづけてくれたのですから。
t今後はホンダL15Aエンジンがその役目を引き継ぐこととなります。ホンダも長期にわたってモータスポーツ活動を続けている会社ですから、その意味は十分理解していることでしょう
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