国内モータースポーツの先陣を切って、スーパーGTが岡山国際サーキットで開幕しました。
今年のスーパーGTは、ウエイトハンデ制度に大きく改革のメスが入れられ、大きく変わっています。
昨年までは、ウエイトとポイントのバランスをとりながら戦う戦略が必要だったために、あえて上位を狙わず、ポイントも獲得でき、かつウエイトを下せる9位を多くのドライバーが狙うなど、レースの本質からはおかしな戦略を余儀なくされるチームも多かったのですが、今年からの制度では大きく変わります。
- ウェイトハンディ制(性能の特別調整)
- 各レースの競技成績によって、競技車両は次レースに性能引き下げ措置が課せられる。性能引き下げはウェイトの搭載によって行われる。各車両のドライバーの得点に連動して、車両に各大会で指定されたウェイトが搭載される。ハンディウェイトは1kg単位。
- 第2~6戦:前戦までに獲得したシリーズ得点1ポイントを2kgに換算したハンディウェイトを搭載
- 第7~8戦:前戦までに獲得したシリーズ得点1ポイントを1kgに換算したハンディウェイトを搭載
- 第9戦:ハンディウェイトは撤回される(全車ノーハンデ)
※2名のドライバーのシリーズポイントが違う場合は、多い方を採用する。
※ドライバーが他の競技車両に乗り代わった場合、そのドライバーのポイントが新たな車両のウェイトの基準となる。
○ウェイトの最大積載量
ウェイトハンディの上限は100kgまでを搭載限度とするが、搭載限度を超える分のウェイトも計算上は累積される。
※ウェイトハンディの軽減、性能の引き上げ措置は行われない。
(以上スーパーGT公式サイトより引用)
今年のレギュレーションの肝は、下位に沈んでもウエイトの引き下げ措置は行わないという点。
とにかく、上位を狙ってポイントを獲得していかなければなりません。
予選では、ZENT CERUMO SC430(立川 祐路・
リチャード・ライアン)がPPを獲得。
スーパーラップに進出したのは、SC430が3台、NSXが4台、GT-Rが1台となっています。
昨年はシリーズを席巻したGT-Rですが、今年の性能調整はちょっと厳しいんでしょうか・・・スーパーラップでもSC4301-2位を占める(残る1台のTOM'Sはトラブルのためタイム計測できず)など、SC430の優位が感じられます。
大島、塚越といったヨーロッパ帰りの若手も頑張っていて、塚越はタイムアタックも任された様子。
見事に予選7位を獲得しています。
今日の決勝レースは雨の中での開催になりそうです。
思わぬ展開になりがちなウェットレースですので、どんな展開になるのか楽しみです。