【敬神崇祖(けいしんすうそ)】
【敬神崇祖(けいしんすうそ)】私達ひとりひとりに親は二人居る。だが、両親にもそれぞれ両親が居る。さらに祖父母は4人、さらにその上の代には8人いることになる。こうして10代遡ると、実に1024人となる。10代と云えば平均寿命が約50年として、500年前となり、この頃西欧ではルネサンス時代、宗教改革が起こっていた。日本は織田信長や秀吉、家康らが活躍していた時代位である。狭い日本の国のことである。もしかすると、君やこの私ですら、信長や家康・秀吉の血が流れているのかもしれない?天才芸術家、レオナルド・ダビンチの血は無理としても、日本人なら可能性はゼロではない。だって、「隠し子」というケ-スだって有るわけだから・・・・。ともあれこの中でひとりでも欠けると、君や自分は存在しないことになる。それぞれのご先祖が命をつないでくれたからこそ、今の自分が有るわけだ。まずは命をつないでくれたご先祖様に感謝しよう。そうなると、その命を育み、守ってくれた大自然が有るということに気づく。自然の中に神が宿るという日本人の感性は、ここから生まれ、育まれてきたわけである。日本(神道)には、「敬神崇祖(けいしんすうそ)」という言葉が有る。この意味するところは、神を敬い、先祖を崇(あがめる)ということだという。まず、大自然に宿る神に人間は生かされ守られてきた。だからまず神に感謝し、そしてそこに生き命を繋いできた祖先に感謝する。そしてそこから日々反省する心が生まれ、祈りの心が生まれる。日本人にはそんな「神道の心」が、意識しなくとも誰にでも、細胞の中に脈々と息づいている。これは他の国の人々には、決して理解し得ないことでもある。誠、ありがたいことである。「合掌」