【5000万円どころじゃない、とんでもない大きな損失である】(2)
【5000万円どころじゃない、とんでもない大きな損失である】(2)徳州会選挙違反から発覚した猪瀬東京都知事の5000万円賃借問題。悪いとは分かりながら、毒まんじゅうを受け取り、匂いだけ咬んだ時点で、突如徳州会への特捜が立ち入りを行った。それに怯えてしまった猪瀬陣営は、なんとそんな最中に、わざわざ借用していた現金を返してしまった訳だ。この行為は、どこから見ても火に飛び込む虫のような、自殺行為を行ったのである。一番びっくりしたのは、特捜の捜査員達だったろう。浅瀬に鯵を釣りに行ったら、予期もしない大鯛が釣れたのである。四方八方からの口撃に、猪瀬知事は孤立無援の抵抗はしたものの、結局は辞職に追い込まれしまった。そして、新年早々の2月9日に都知事選挙が決定した。本来不要だった選挙に使われる経費は約50億円といわれている。この費用は都民の税金からである。これ以外に都民には投票に行くための交通費や、諸経費もかかる。この間の人件費を考慮すると大変な損失で、都民が最大の被害者である。損得だけを考えると、猪瀬知事は知事職を棒に振り、その任期内高額報酬を失った。そして問題の5000万円は1円も使わず、あえていうなら、50キロ近い重い鞄を持たされ、匂いだけ咬んだだけである。汗かきの知事は、その時はたして、どこに、どんな汗をかいたのだろうか?さて、では誰が得をしたのだろう。予期せぬ大鯛を釣り上げた特捜だろうか。それとも本来矢面になった筈の徳州会だろうか?小生の思考では、特捜は、もっと違うものを狙っていたと思える。本当の狙いは、余りにも膨大となってしまった医療費や、それに伴う歪んだ医療体制への、その糸口の追求だったのかもしれない。ならば特捜としても、5000万円事件は大変な迷惑ごとだったと違うだろうか?大鯛を釣るために、わざわざ活餌のエビを付けたのに、掛ったのは小さなアジの稚魚であった。アジならまだ食えるが、食せないドンコだったわけだ。そうなると、徳をしたのは誰か?はともかく、損をしたのは都民と国民であることは100%確かである。トホホ・・・!!!