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かりん御殿

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November 26, 2004
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テーマ:韓国!(16972)
カテゴリ:旧(書籍TV映画)
韓国の映画やドラマは既にいくつも観ているんだけど
朝鮮時代の韓国に触れたのは、あのヨン様【再来日騒動中】
ペ・ヨンジュン主演の「スキャンダル」が初めてだったけど
過去ブログ「観た!観て!スキャンダル」も、どうぞ。
この「大長今」は、実在する人物が主人公ということもあって
もっと時代背景・政治陰謀満載の本格的時代劇だった。
内容を簡単にご紹介すると..
朝鮮王朝中宗の帝位時代(1506年から1544年)に
「大長今(テジャングムだよっ)」と呼ばれた
朝鮮初の皇帝の主治医となった女医「長今(チャングム)」の
宮女時代から紆余曲折を経て主治医となるまでを
政治陰謀の世界&恋愛たっぷりまとめて描いた堂々54話!!
NHKの大河歴史ドラマと
朝のテレビ小説を合体させた

みたいな内容で「一度はまったら抜けられない度」メチャ高です。

なにしろ
3話に一回は
死にそうになるか
牢屋に入れられるか

くらい激動の半生なんだよ。
うちの夫なんて
「やっぱり偉人は運が強いんだよ...」って感嘆してたんだけど
主人公は実存の人物でも詳しい事は全く知られてないんだって
だからドラマ自体は史実を除いてフィクションなんだってば。
フツーの人っていうか、どんな偉人だって、こんな
007レベルの危険にさらされてたら15話くらいまでしかもたないよ、絶対。

でも主人公がカンフー映画の悪役並みにしぶといせいか
脇の準々主役級の人は、そのとばっちりをかって
悲惨な運命に遭わされるもんで、微妙に現実味があるんだけどさ。
この主人公のタフさには、サッカー・ワールドカップ時の
韓国選手の粘り強い試合を思い出したわ。
疲れてる人は、観ない方がいいかも....(^^;)?
いや、元気をわけてもらえるんだろうか....???

もっとも、主人公の、やっと人物関係と名前を覚えたと思ったら
違う場所にとばされて、また新しく名前覚えなきゃいけなくなる
波瀾万丈の人生は適当に眺める事にして、割り切って
恋愛物語的に観ると、かなり、なごめる内容でもあります。

なにしろ、
主人公チャングム役の女優・李英愛イ・ヨンエと
(↑透ける様な肌と大きな瞳と横顔の線がメチャきれい。)
その恋人役の男優・池珍煕チ・ジェニが
(↑「優男やさおとこ」という言葉がぴったり)
【地味系清純派】美男美女なんで
男女の自由恋愛が禁じられていた朝鮮時代の再現にはピッタリ!
冬ソナもぶっとぶプラトニック悲恋ぶりも
「ツッコミ」入れる隙が無く納得できて
思う存分に「秘められた激情」に共感しながらドップリひたれます。
二人が出会ってから最終話まで30年の月日が流れてるはずなのに
全く老けない外見も気にならなかったわ。
もう、この二人には時代劇以外には出てほしくない(^^;)!

そらから、このドラマのすごい所は
(っていうより韓国ドラマには、ありがちなんだけど)
脇役まで、びっしりと細かく深く描かれているとこ。
「脇役」という名前では呼べないほど主役との差が無い
準主役級の人が、た~くさん出てきて
また、その演技が良いのよ。
特に、お笑い路線の準主役が豊富なんで
話の筋自体はNHKの大河歴史&朝テレ小説根性もの半生ドラマ風で
徹底的に暗くなりそうなのに笑えるし希望に満ち溢れてるんだよ。
陽気なんだよね。
これ、国民性なんだろうか?

そして、この準主役の強さが韓国ドラマの底力なのかなと思ったわ。
でも、目上を強く敬う社会だから、準主役についている
年輩の俳優さんにいい加減な役を当てると
顰蹙買うとか、の事情もあるのかしら~??


【追記1】========

主人公が料理担当の宮女として10代を生きるため
調理シーンも宮殿料理もたくさん出てくるので
美食家・料理好きの方も楽しめるドラマだと思います。
調味料が整然と小皿に分けられてるところで
お料理番組を思い出しちゃいましたが。
それから後半、医者としての治療には漢方薬や
針・灸の知識が出てくるので、それも面白いです。

=========

ところで、正直言って、連続ドラマをDVDで観る場合
「最終回を先に観ない人」って、どれくらいいるんだろう?
私は、絶対、最終回を先に観るんだよね。
いや、もちろん、最初も少し観た後だけどね。
今回も、主人公が子供時代から大人になる所まで一気に観た後
耐え切れなくなって最終二話を観ちゃったわよ~。

最後を観ちゃったら面白くない、っていう人もいるんだろうけど
私は逆なのよ~
最後を観て尚且途中経過を知りたいって思うくらいのドラマじゃなきゃ
観る価値ないんじゃないの???って思っちゃうのよね。
(で、この「大長今」は、その価値十二分あり!)

なにしろTV観る時間と読書やネットにあてる時間が
共通なんで、読書とネット時間を割いても観る価値があるほどの
TV(DVD)じゃないと観る時間がもったいないんだもん。
しかも、これは、韓国のドラマだから、画面にひっついて
字幕見てないと何がなんだか分かんなくなるのよ。
だから、ちょっとトイレに立つ間、ちょっとお茶いれる間でも
油断できないんだよ。

でね、この字幕が、実に曲者なんだよね。
私は中国語字幕で観たんだけど、もう、人名とか地位身分の
「漢字」がしょっちゅう変るんだよ。
もちろん、同音異字が多いからなんだけど
でもさ、主人公の恋人っていう準主役でさえ
名前の字が変わっちゃうんだよ???
それに人名はともかく歴史的な地位とか身分なんて
本とかで調べたら分かる様なもんじゃないの???
少なくとも全編で統一性を持たせろよって思うんだけど
まぁ、大筋はわかったからいいか~。

だけど、このドラマを見てて、
「あ~、韓国語できたらよかったのに~」って痛感しました。
今まで中国の時代劇とか観てても「中国語できて良かった~」って
感じた事が無かったんだけど、今回、初めて
中国語がわからない状態で中国の映画やドラマを観る人の
気持が少し想像できた。
もっとも中国の方は、日本では、三国史だの水滸伝だの
歴史的背景が広く知られているから、言葉がわからなくても
ある程度は理解できると思うんだよね。

でも、韓国の時代劇には、全く下地が無かった。
だから私にとっては新鮮な驚きと発見の連続だったんだよね。
その大半は、単純なもんなんだけど...
例えば
チマ・チョゴリって
すっげ~昔からあるんだね

とか..
だって1500年代初期っていったら、日本は室町時代とかでしょ。
日本の着物とか髪型とかって、室町から江戸と随分変化したじゃん?
中国だって、明朝から清朝で支配民族が漢から満にかわった
って事もあるけど一般市民の服でさえも随分変化している。
でも、韓国のその時代の民族衣装は、そのまま現代に
引き継がれてるんだよね。これに、すっごく驚いた。
(一体、この民族衣装の起源は、いつなんだろう。)

このドラマでは主人公が料理専門の宮女なんで
チマ・チョゴリにエプロンみたいのをかけてるんだけど
それが、また可愛くて、ちょっと18~9世紀あたりの
ヨーロッパの服みたいな感じも醸し出している。
これを観るだけでも、目の保養になると言っていいくらい。
それでも、見て美しいだけじゃなくて、実用的だから
現代まで、大して形が変化しないまま残ったんだろうか。
あるいは、朝鮮の人は変化が嫌いだったのかもしれない...。

他にも、色々細かい発見には枚挙にいとまが無いんだけど
このドラマで
一番認識をあらためたのは
朝鮮と中国と日本との位置関係だった。
っていうと、ちょっと大袈裟だけどね(^^;)

思うにね
日本も朝鮮同様、中国文化の影響を強く受けた国だよね。
中国を師匠の様にとらえていた時期もあると思う。
でも、蒙古襲来あたりからなのかどうか、よくわからないけど
いつしか、中国から精神的に分離して、独立した国として
存在し始める様になったんじゃないかな?

もちろん、今でも、漢字は日本語から切り離せないし
儒教的な考え方もある程度残っているし、
高校では漢文も習うし、教養人だけじゃなく一般市民レベルでの
論語等の四書、詩、故事熟語など々で漢学の知識を持ってるよね。
それでも、それが、コンプレックスになっていない、っていうのか
中国という存在を意識しすぎる事なく日本は存在して来ている様に思う。

それに比べて、朝鮮は、
あの巨大な大陸と陸つづきの半島という地理的な理由もあって
中国を宗主国として尊びながら
どっぷり中国文化の影響を受けて
あたかも中国の一番弟子の様な形で存続してきたんじゃないかって
思ったのよ。

そして、巨大な帝国が、すぐ側にあるのに
半島で、独自の文化・独自の言葉・民俗風習を守り
独自の文字まで発明しちゃったんだよね。
ただ、ハングルについては、ちょうど、このドラマの半世紀前には
完成されていたにも拘わらず、官僚の絶大な反対によって
その後も普及発展に苦労したらしいんだけど
それにも中国に気を遣うという理由も一部あったんだそうだ。
だけど、それでも
日本みたいに、海で保護される事なく
陸続きの巨大な隣国から自国を保護し
自国の独自性を守り発展できた

ってのは、ものすごい偉大な事だと思う。


だけど、
朝鮮から見た日本ってのは、どんな存在だったんだろう?
ドラマの中にも何回か「倭寇」が登場して来るんだけど
朝鮮にとっては、日本って、野蛮な島国に
過ぎなかったんじゃないのかな?

ドラマでは罪人は済州島に流されていた。

日本は、さらに、その先にある島国。

朝鮮にとって、中国は、憧れの対象であるとともに
陸続きで、行こうと思えば行ける様な存在の国であったかもしれない。
でも、日本は
行きたくもない、行く気もしない
野蛮な島国だったんじゃないかな?
(帰化人の時代は別として?)

それなのに
そんな国に、統治とかされちゃったわけよね。
それは、もう、
想像を絶するほど
ムカツク事だったんじゃないの?

そして
日本という野蛮な国への蔑みと驚きと憤怒が
今も
韓民族の心の中には根強く流れているんじゃないのかな~

しみじみと思ったわけです。

日本人は、歴史的に、中国にも韓国にも
コンプレックスを感じる事なく、
あっけらかんと生きてきたし
明治時代以降は優越感さえ持っていたと思う。
だから余計に
「中華(漢)民族」や「朝鮮(韓)民族」の
自分達が今まで蔑視して来た野蛮人に
統治されたり、蹂躪された過去というものは
耐え切れない恨みと憎しみを生んでいる事に
無邪気に気付いていないのかもしれない...と
ふと思ったのよね。

なんだか、まとまってませんが(いつもの事か?)
字数オーバーしそうなので、これにて終了します~。


【追記2】
ドラマの中盤、主人公が済州島に流されるあたりから(?)
恋人役が主人公を「長今(チャングマ)」じゃなくて
ソナイって呼びはじめるんですが
ソナイって
どういう意味なんでしょう??

ちなみに、中国語訳は「小宮女」「徐女医」「長今」と
バラバラでした~。
どなたか、ご存じの方、ご教授いただければ幸いです。
(結構、気になってます。^^;)





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Last updated  December 1, 2004 01:25:47 AM
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