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テーマ:旅のあれこれ(9951)
カテゴリ:お出かけネタ
「旅に出たい!」 平凡に暮らす毎日の中で日々の仕事に忙殺されていると、 フトそんな気持ちがムクムクと湧き上がってくることがある。 しかしそもそも、「旅」って何だろう? 「旅」と「旅行」は、どう違うんだろう? これは「旅」好きの人間の間では、結構昔から議論の的であった。 ちなみにこれは私の見解だが........ (1)目的地があるのが「旅行」、「旅」はその途上そのものが目的。 (2)「旅」は原則的に「一人」、百歩譲っても「二人」、それ以上は「旅行」。 (3)観光地めぐりは「旅行」、それにこだわらないのが「旅」。 ま、こういうのは人によって様々に見解が分かれるところだろうが、 とにかく私は高校・大学時代、長期休みになる度に一貫してこういう「旅」をしてきた。 そして全国のほとんどを廻ってきた。 クルマもバイクも持っていない私にとっては、移動手段はもっぱら鉄道だ。 しかもカネがあまり無くて時間は有り余っている身分にとっては、ほとんどが各駅停車での旅だ。 ちょうど「青春18切符」が発売される少し前くらいだったかと思う (余談だが発売当初は「青春18のびのび切符」という名称だった)。 こう言うと世間の人からはいわゆる「鉄ちゃん」というように見られるかもしれないが、 私としてはいわゆる「鉄ちゃん」とはちょっと違ったスタンスにいたと思っている。 たとえば私は、鉄道写真や鉄道模型、そして各種コレクションなどには興味は無かったし、 鉄道に関する知識もそんなに豊富な方ではない。 ただ列車に揺られて外の風景を眺めることが、とにかく好きだったのだ。 今はクルマを所有しているので、 もっぱらクルマのフロントガラスを通した景色を楽しむことの方が多くなったが、 クルマに乗って臨む景色と、列車に乗って臨む景色とは、まるで違う。 道路というのは基本的に人々の生活の中心であるから、 その沿線に見えるものはだいたいが「世俗的」なものが多くなる。 だが鉄道は時として人間がめったに通らないようなところを走るので、 そこから臨む景色は生活感からうんと離れている、そこがいいのだ。 よくこんな辺鄙なところにトンネルを掘り、橋を架け、レールを引いたものだなー、と 感心してしまうようなところを列車は走っていく。 そして私は幾多の旅の中で、いわゆる有名な観光地というところにはあまり足を向けなかった。 観光地が「目的地」になると、「旅」ではなくなってしまう、という私流のこだわりでもあったのだが、 観光地・名所・旧跡の類というのはある意味行政によって保存されるものだから、 そんなに慌てなくてもまた訪れるチャンスはある。 しかしこの日本の「普通の」風景というものは、刻一刻と変わっていく。 だから私はその当時の日本のありのままの素朴な姿を眺めていたかったのだ。 (長くなりそうなので、明日以降に続く........) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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