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テーマ:ビールを語ろう(2279)
カテゴリ:業界ネタ
2008年のビール類の売上で、
サッポロがサントリーに初めて抜かれて、4位に転落することが明らかになった。 (→こちら) まだアサヒスーパードライが発売される前、 サッポロが余裕で2位をキープしていた頃を知るリカーマンにとっては、隔世の感しきりだ。 まあ単純な「販売数量」だけで会社の優劣を決するのは早計かとは思うが、 現時点ではこれしか尺度となるものが無いので仕方が無い。 他社に先駆けた「プレミアム戦略」や、今のご時世を先取りするような「原料へのこだわり」など、 サッポロも路線としては決して間違っていないと思うのだが、如何せんPR不足は否めない。 それにその一方で、他社に追随する「フルライン戦略」にも色気を出したものだから、 結局ターゲットを絞りきれないまま、どっちつかずの中途半端になってしまったのではないかと思う。 しかし一旦順位を落としてしまうと、そこから再浮上するのが至難の業だということは、 過去の歴史をひも解けばよく分かる。 サッポロとしてはもう失うモノは無いのだから、ここはひとつ死んだ気になって、 まずは、「プレミアム部門」でのトップをいち早く奪回することに力を集中するのが、 早道ではないだろうか。 そしてそこでブランド力のアップを図るのだ。 それにはまず『エビス』がサッポロビールの商品であることを、強くアピールしなければならない。 お客さんと接していると、意外にもそれを知らない人が多いのに驚かされるのだ。 浮上するのは、東洋大の柏原君のように「一気に」というわけにはいくまい。 あくまでも地道な努力の積み重ねでしかないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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