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カテゴリ:低コレステロールの危険
低コレステロールの原因となる疾患・・35 ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、 課題としていますコレステロールの重要性を理解すべく、ここで、生体内でのコレステロールの概略を、まとめておきたいと思います。 ・ 成人の体内コレステロール量は、総体重の内で、およそ0.2%を占めて、100~150gに及ぶ。 ・ 成人体内コレステロール量の内、脳内に多く集中して、およそ四分の一に及ぶ。 ・ 生体細胞の細胞膜を構成し、安定化に必要不可欠のメジャー成分であり、25%を占める。 神経のミエリン鞘では、26%に及ぶ。 ・ コレステロールの必要量は、一日、1~2g。 しかし、食事由来は、300~500mgと必要量のコレステロール量の3割に過ぎない。 それ故に、中性脂肪と異なり、食事による血中コレステロール値への影響は少ない。 ・ コレステロール合成の7割前後は、肝臓で合成される。 ・ 成人の一日、コレステロール代謝量は、800mg。 ・ コレステロールからは、胆汁酸とステロイドホルモンが合成される。 コレステロールは、胆汁酸合成には、一日に400mgが用いられ、ステロイドホルモン合成には、一日に50mgが用いられる。 ・ 胆嚢から排泄される胆汁酸は、腸肝循環によって、20~30gは再回収される。排泄される胆汁酸は、一日0.5g、または、それ以下。 ・ コレステロール合成・代謝経路の途中のバイパスから、コエンザイムQ10、ビタミンD3、ドリコールなどの大切な生理活性物質を合成する。 ・ コレステロールは、例えば、皮膚にあって、硫酸コレステロールなどのエステル型になることによって、細胞の分裂、分化の調節役を担う。 以上、コレステロールが、如何に、その代謝経路も含めて、重要な役割を果たしているかが判ります。 それ故に、血中コレステロール値は、高コレステロール値よりも、低コレステロール値(180mg/dl以下)の方が、その危険性が高く、ガン、脳出血、感染症、自殺・事故死などによる総死亡の上昇となって、現れているのです。 しかも、上述しましたように、コレステロールそのものの摂取は、食事由来による上昇への期待薄なのです。 そこで、私どもは、コレステロール合成系の途中物質のスクアレン(スクワレン)投与によって、血中コレステロール値の上昇に成功したのです。 その元祖となるのが、「ローコレステアラームI」なのです。 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、 「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/肥満・・その8」 を取り上げています) (Googleブログでは、 「低コレステロールが増す疾患・・高齢化と中性脂肪・その3」 を取り上げています) (はてなダイアリーでは、『オタピー茶の湯; 日常茶飯に「こころ」・・4』 を取り上げています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/06 05:25:28 PM
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