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"STOLEN SUMMER"
監督・・・ピート・ジョーンズ 出演・・・エイダン・クイン、ボニー・ハント、ケヴィン・ポラック、ブライアン・デネヒー、エディ・ケイ・トーマス、アディール・スタイン、他。 ・物語序盤・ 1976年、シカゴ。 8歳の少年ピートの一家は敬虔なカトリック。 消防士の父と主婦の母、8人の子供達という大家族である。 ピートは夏休みの前に、学校の教師であるシスターから、このままでは天国に行けないとお叱りを受ける。 何とか天国に行ける事を証明したいピートは、兄のシェイマスから、異教徒をカトリックに改宗させれば、善行を積んだ事になり、天国へ行けると教えられ、ユダヤ教の教会堂へと勇んで向かう。 教会堂の前で無料のレモネードを配り、ユダヤ人の気を引こうとするピートだが、誰からも相手にされない。 教会のラビは、そんなピートに優しく接する。 そんなある日、ラビの自宅が火事で全焼し、息子の子守をしていた老婦人が焼死するという痛ましい出来事が起こった。 ベン・アフレックとマット・デイモンが開催した、オンライン脚本コンテスト“プロジェクト・グリーンライト”で、約12000本の応募作品の中から選ばれた一本です。 良い感じに温かく優しい映画でした。 凄い事が起こる訳ではありませんが、純真で素朴な子供達と、彼等を取り巻く、時には偏見を持ったりもするけれど、根は善良な大人達に、心癒されます。 悲しい出来事もあるので、そこは泣いてしまうのですが…。 カトリックとユダヤ教、アングロサクソンとユダヤ人、お互いに信じる神が違って、考え方も異なる人々。 大人は時に頭が固くなって、自分と異質な相手を闇雲に拒絶する。 だが世間の垢に塗れていない子供は、自分の素直な心で全てを判断する。 天国に行きたい。天国に行かせてあげたい。 ただ、それだけの気持ちで、一生懸命に行動する子供達。 宗教色が強い作品だが、結末はソフトで無宗教な日本人にも受け入れやすいと思う。 逆にコチコチのクリスチャンなどの方が、この結末を受け入れられないのではなかろうか。 かつて(現在もだが)宗教が違うというだけで、人々は互いに攻撃し合い、殺し合ってきた。 でもどの宗教でも、それを作り出した人物は、自分と異なる人を排除・抹殺せよとは言わなかった筈である。 キリストは一つのシンボルだ、こういう寛容な考え方が全ての人々に広がれば、世界はもっと穏やかに平和になるのではなかろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 15, 2004 03:21:47 PM
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