テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:映画鑑賞記録
2/5(土)より全国ロードショーです。
"THE NOTEBOOK" 監督・・・ニック・カサヴェテス 原作・・・ニコラス・スパークス『きみに読む物語』 出演・・・ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー、ジョーン・アレン、ジェームズ・マースデン、サム・シェパード、他。 ・物語序盤・ 療護施設で暮らしている一人の老女が居た。 彼女はアルツハイマー症で過去の記憶を失っていた。 そんな彼女の元へ、同じ年恰好の男が毎日訪れ、彼女にある物語を読んで聞かせる…。 それは1940年、ノース・カロライナ州シーブルックでの物語。 材木工場で働く青年ノアは、17歳の美しいアリーと出会う。 二人は惹かれ合い恋に落ちるが、アリーは裕福な上流階級の娘で、彼女の家族は娘とノアの付き合いを好ましく思っていなかった。 ある日両親から交際を反対されたアリーは、ノアと口論して、喧嘩別れをしてしまう。 そのまま夏の休暇は終わり、アリーはノアと仲違いしたまま、故郷へ帰ってしまうのだった。 「メッセージ・イン・ア・ボトル」の著者ニコラス・スパークスの長編デビュー小説を映画化した作品です。 老女役のジーナ・ローランズは、カサヴェテス監督の実母だそうです。 作品自体は、純粋なラヴ・ストーリーですね。 もう少し年老いた二人のドラマがあるのかと期待していたのですが、映画の殆どの時間は、若い恋人達のお話に費やされていました。 アルツハイマーでパートナーが過去の記憶を忘れてゆくという切ない要素を、もっと効果的に使ってくれれば、感動も大きかったと思えただけに、単なる回想の恋愛物にしてしまった、この構成には残念としか言いようが無いです。 恋愛自体も、私にはあまり魅力的には映りませんでした。 ヒロインのアリーに、飛び抜けて人を惹き付ける魅力が無かったせいでしょうか。 彼女に限らずですが、無条件に複数の人から愛されるキャラクター自体が退屈な存在なのですよね。 何の苦労も無く、悲しみも無く、そこに居るだけで愛されてしまう事のつまらなさとでも言いましょうか。 切ないからこそ、痛々しいからこそ、愛は輝くのに、その一番大切な部分を持っていないヒロインなんて。 「貧しいけれど直向な青年と、リッチでハンサムな青年二人に求婚されて、私、迷っちゃうわ~♪」という設定からして既に、私には関係ないので勝手にして下さいという感じになりました。 アリーの母親役のジョーン・アレンが渋い演技を見せていました。 実はかつて娘と同じような経験をしていた彼女。 母親の選択の方が、余程現実的で賢明だと思いますが、余計なお世話でしょうか(笑) 色恋の感情なんて、もって数年ですものねぇ。 いずれ消えてなくなるものより、大事なのはお金だと思いますよ~。 まあ、恋に夢中になっている間は、冷静な判断ができないものですけど…。 原作が恋愛小説なので、夢は夢として綺麗に纏めてあります。 しかしこんな捻りも何も無い、ベタベタの恋愛小説が、何故ベストセラーになるんだろう? アメリカって分からないなぁ(笑) 同原作者の「メッセージ・イン・ア・ボトル」も大概、かったるいお話でしたしね。 私には向いていないのでしょう。 私は元々ロマンス映画は苦手なので、感想が辛めになってしまいましたが、それにしてもストーリーに捻りが無さ過ぎます。 単調と言われても仕方のない展開でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 12, 2005 10:00:20 AM
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