テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"WINDSTRUCK" 監督、脚本・・・クァク・ジェヨン 出演・・・チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク、キム・テウク、チャ・テヒョン、他。 ・物語序盤・ ヨ・ギョンジュン巡査は、正義感溢れる若き婦警。 ある時、非番で街を歩いていると、ひったくり事件に遭遇する。 彼女は犯人にタックルを掛けて見事逮捕と思ったが、実はそれはひったくり犯を追い掛けている善意の一般市民だった。 彼の名はコ・ミョンウ、女子高で教師をしている、真面目で少し気弱な青年だった。 彼の協力のお蔭で、ひったくり犯は無事に逮捕されたが、意地っ張りなギョンジンは、彼に謝罪しようとしなかった。 その後、青少年の非行見回りの為に、警察を訪れたミョンウは、偶然居合わせたギョンジンと、夜間パトロールに出向く羽目に。 ギョンジンは、不良達を容赦なくぶっ飛ばしたり、挙句の果てには、管轄外の麻薬取引現場にまで踏み込む。 ギョンジンに振り回され、散々な目にあったミョンウだったが、その夜の事が切っ掛けで、二人は親密になってゆくのだった。 一体全体、この彼女をどう紹介したら良いでしょうかねぇ(笑)。 取り敢えず、第一声として出たのは、「訳わからん…。」でした。 制作者サイドが狙った作品の方向性が、全く見えませんでした。 コメディなのか、シリアスなのか、アクションなのか、ロマンスなのか、はたまたファンタジーなのか。 答えは、その全てである、なのですが…。 「こういうエピソードを入れてみたいんだよね♪」という監督の思い付きで、面白そうな要素を手当たり次第に集めて、それ等を適当に繋ぎ合わせたような作品でした。 作品のトーンが一定しない為、観ている側は右往左往してしまい、結果的にドラマから弾き出され、感情移入できずに終わってしまいます。 色んな要素を詰め込む事だけに専念した為、ドラマ作りはかなり大雑把です。 例えば、二人が恋愛関係に至るまでの過程も、観客を納得させるだけの流れはありません。 いきなり恋人という事になり、唐突に旅行に出掛ける二人。 そしてこれまた唐突に、車ごと河に転落して死にかける男。 本当に、何が言いたいのですか?と真剣に問い質したくなりました…。 無節操さは、音楽にも当て嵌まります。 オープニングの"Knocking on the heavens door"のカバーから始まり、アメリカのオールディーズ、クラシック、韓国のポップ、そして盛り上げるシーンではX JAPANの"tears"が延々と掛かります。 恐らく監督の好きな歌の、統一感の無い寄せ集めとしか思えない選曲には、開いた口が塞がりませんでした。 これだけ鬱陶しくヴォーカルの入ったBGMも珍しいですね。 だらだらと続く旅の途中で、ヒロインが話して聞かせる妙な御伽噺は、後の物語に繋がってきます。 まさかそういう展開になるとは思ってもみなかったので、正直驚きました。 でもそもそも、何でもありの映画なので、何が起きても不思議ではないのですが…笑。 「ゴースト ニューヨークの幻」の下手なパクリみたいな部分は、変にハリウッド映画を真似ようとする韓国映画の悪い一面が露呈していましたね。 ラストには前作の「猟奇的な彼女」に繋がるようなオマケシーンが用意されています。 見所は、チョン・ジヒョンそのものなのかなぁ、という感じの映画でした。 従って、彼女に関心の無い人には、何の魅力も無い映画でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 15, 2005 08:24:11 AM
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