テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:映画鑑賞記録
2/11(土)より全国ロードショーです。
監督・・・堤幸彦 出演・・・市川由衣、森本レオ、田中直樹、阿部寛、西田尚美、松尾スズキ、嶋田久作、高橋真唯、西山潤、他。 ・物語序盤・ 今から29年前、一夜にして全島民が消失するという未曾有の怪事件が起きた夜美島。 生存者はたった一人。 その男は救助隊に対して、狂ったように「サイレンが鳴ったら外へ出てはいけない。」と叫び続けた。 そして時は流れ、すっかり平穏を取り戻した現在の夜美島に、病弱な弟の転地療養のため、天本由貴はフリーライターの父と共に引っ越してきた。 迎えに来た担当医の南田豊は親切な青年だったが、島民は不気味に黙り込み、余所者である由貴達を見詰めていた。 しかし由貴の一家が住む一軒家の隣家に住む里見は、愛想良く引越しの手伝いをしてくれた。 彼女は帰り際に、“サイレンが鳴ったら外に出てはならない”と不可解な警告を由貴に残していく。 そして島の高台にある鉄塔にも近付いてはならないと言うのだった。 気味の悪い島の雰囲気に馴染めない由貴だが…。 う~ん、どう言うべきなんだろう、これ。 取り敢えず結論として、あのオチは納得いきませんねぇ。 特にゲームソフトをプレイした身として、あのオチは…。 夢オチに匹敵するくらいの禁じ手ではないでしょうか。 ジャンルとしては、"ホラー"ではなく、"サイコスリラー"としているので、怖くないのは仕方ないのかもしれませんが。 それにしても怖くなかったですね。 結構期待していただけに、個人的には残念な結果に終わりました。 「トリック」の堤監督がメガホンを取っているので、怪しげな島の住民が、どうしても「トリック」の登場人物に見えてしまうのも難点でした。 まさに「トリック」の舞台で出てくるシュールな人々なんですよね。 だから、いつお笑いに転じるのかと、妙な不安感がありました。 この点は「トリック」シリーズを観ていない方は大丈夫だとは思いますけど。 予告編では阿部寛さんが「サイレンがなったら外に出てはならない。」と顔を強張らせて連呼していましたが、彼が出てくるのは実際は序盤だけ。 メインキャラとして動いてくれると思っていたので、これには面食らいました。 同時にちょっとがっかり。 ヒロインの市川由衣さんの怖がり方は、今一歩と感じました。 彼女の恐怖が映画を引っ張る源だったので、腰が抜けるほど本気で怖がってほしかったな。 「輪廻」の優香さんくらいに。(^^ゞ 父親役の森本レオさんは、ルポライターらしくもなく、父親らしくもなく、このキャスティングは微妙でしたね。 こういう役を演じる意外性は感じましたけど。 他には、ココリコの田中直樹さんが医師役で出演していますが、こちらは温和な先生らしく、意外と違和感無く嵌っていました。 あと、犬の名前が"オスメント"というのは、どうかと思うよ…。 ちょびっと恥ずかしいかも。(^_^;) ゲームを連想させるシーンもありました。 ゲームの「サイレン」用語では、"視界ジャック"というものですが。 "屍人"からの視点を映像化したもので、画面が赤くなります。 ただ映画はオリジナル・ストーリーですので、世界観などは独自に展開していました。 5.1chドルビーサラウンドシステムを採用し、音に拘った作りになっていますので、ご覧になる時は、なるべく音響設備の整った劇場をお選び下さい。 私が観た会場は、その点充分ではなかったので、臨場感が今ひとつ感じられず、少々残念でした。 それでも回り込むようにサイレンの音が響いてきましたけど。 ところで結局、あの赤い布を纏った少女は何者だったのでしょうか? その点は最後まで明かされなかったと思いますが。 最後まで観て、種明かしをされてしまうと、それまでの事は全て何だったんだろうと思いたくなるラストなのですが、そこまでの雰囲気はそこそこ楽しめたでしょうかね。 会場にはヒロイン役の市川由衣さんがゲストで来られていました。 鉄塔のシーンは実際に鉄塔に登って撮影したそうです。 子供を背負って梯子を登るシーンがありましたが、あれは本当の子供だったのかな? 私には子供を背負って梯子を登るのは無理だと思うので、凄いかも…と思いました(笑)。 彼女曰く、"体感する映画"という事なので、音と映像で「サイレン」の世界を体感して下さい。(^^ゞ ↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 7, 2006 01:58:50 PM
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