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Feb 21, 2006
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カテゴリ:映画鑑賞記録
3/11(土)より全国ロードショーです。
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"THE EXORCISM OF EMILY ROSE"
監督・・・スコット・デリクソン
出演・・・ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、キャンベル・スコット、ジェニファー・カーペンター、コルム・フィオール、ジョシュア・クローズ、ケン・ウェルシュ、ダンカン・フレイザー、他。

・物語序盤・
鄙びた町に暮らすローズ一家の長女エミリーが、無残な姿で変死を遂げた。
彼女に悪魔祓いの儀式を施し、現場に居たムーア神父は、警察に連行される。
彼は拘留され、ローズの死に対して、過失致死罪で起訴された。
そんなムーア神父の弁護人となったのは、少し前に凶悪犯の無罪を勝ち取り、波に乗っている野心家のエリン・ブルナー。
裁判でトマス検事は、ムーア神父がローズに医者から処方されていた薬をやめさせた事が、彼女の死因であると糾弾する。
これに対してエリンは、悪魔祓いを科学的に立証する事で対抗しようとするが…。

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この映画を観る前に頭に浮かんだのは、何年か前に騒がれた、某新興宗教のシャクティー・パットでした。
エクソシストの悪魔祓いの儀式も、シャクティー・パットで頭をぺちぺち叩くのも、胡散臭さは似たようなレベルではないでしょうか。(^^ゞ
こういう悪魔の存在と悪魔祓いを正当化するような映画を作ったら、またそっちの世界へふらふら~っと足を踏み入れてしまう人が出てくるんじゃないかしら。
映画は映画として、現実と確り区別して楽しんでくれれば良いのですが。

これはホラーではなく実話です、というのが売り文句の映画ですが、確りホラーな部分はホラーです。
あちこちに観客を怖がらせるシーンがあって、ホラーとして充分楽しめます。
逆にホラーが苦手な人には、ちょっとつらいかも。
テーマ自体は非常に真面目で、悪魔の存在を争点にして、法廷で争った経緯が丁寧に描かれています。
法廷論争が見所の一つなのですが、基本的にこの映画は、悪魔は居るというスタンスで撮られています。
という訳で、オカルト世界からは最も遠い位置にあるような法廷劇でありながら、同時にホラーでもあるという、一風変わった映画に仕上がっています。

タイトル・ロールに抜擢されたジェニファー・カーペンターは、まだ新進女優という事ですが、悪魔憑きになった少女を見事に演じきっておりました。
大体この人、元気な頃から、反則というくらいに顔が怖いです(笑)
そして悪魔に憑依されてからは、全身の筋肉を強張らせて、凄い表情で観客を圧倒します。
彼女が体験する怪奇現象も怖いけど、彼女自身が一番怖いかも…。(^^ゞ

ラストは非常に宗教的で神秘の世界へと到達するので、純粋に恐怖だけを期待すると物足りない感じもありました。
ただ、そのラストこそが、この映画の最も語りたかった事柄なので、それはそれで納得はできます。
所々で出るぞ出るぞと怖がらせてくれて、映画としてはなかなか見応えがありました。
でもやっぱり、エクソシストなんて胡散臭いという思いは変わりませんが。(^_^;)

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最終更新日  Feb 25, 2006 01:49:39 AM
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