テーマ:試写会で観た映画の感想(676)
カテゴリ:映画鑑賞記録
3/11(土)より全国ロードショーです。
![]() 監督・・・今村隆寛 原作・・・武論尊(作)、原哲夫(画) 出演(声)・・・宇梶剛士(ラオウ)、阿部寛(ケンシロウ)、柴咲コウ(レイナ)、大塚明夫、大塚芳忠、石塚運昇、堀内賢雄、坂本真綾、浪川大介、他。 ・物語序盤・ 世界規模の核戦争が勃発し、人類の殆どが死滅してしまった近未来社会。 そこは暴力が支配する混沌の世界である。 弱き人々は世界を救ってくれる救世主の出現を祈り続けていた。 1800年の歴史を持つ、究極の暗殺拳・北斗神拳は、その壮絶さ故に、一子相伝の厳格な掟の下に継承されてきた。 修羅の国から養子として迎えられた、長兄ラオウ、次兄トキ、末弟ケンシロウは、長年修練を重ね、それぞれが優れた拳の使い手となった。 師父リュウケンから正統伝承者として選ばれたのはケンシロウ。 トキは武道家の道を離れ、その技で多く病の人々を救っていた。 一方ラオウは、自ら拳王を名乗り、戦乱の世の覇者となるべく野望を抱き、着々と覇権を拡大しつつあった。 ![]() 新生「北斗の拳」全5部作として構想されたプロジェクトの第1弾作品です。 今後の予定は、「ユリア伝」ビデオ・「ラオウ伝激闘の章」映画・「トキ伝」ビデオ・「ケンシロウ伝」映画という順序らしいです。 映画とビデオが交互に来るローテーションで制作するみたいですね。 しかしこんな壮大な計画を立てて、最後まで貫徹できるのでしょうか? 資金繰りが上手くゆくのか、他人事ながら心配です。 今作で取り上げられたエピソードは、聖帝サウザーやシュウの登場する"聖帝十字稜編"です。 筋書きは基本的に原作と同じですが、ラオウ伝と銘打った位なので、ラオウの視点から観たストーリーが展開されます。 原作には出てこないラオウの幼馴染で、兄妹揃って腹心の部下である女性レイナを登場させて、ラオウのパートを広げていました。 学生の頃に、テレビで観ていた、あの懐かしい世界が蘇ってきましたよ。 毎週欠かさず観るという程、熱狂的なファンではありませんでしたが、結構ハマって観ていた記憶があります。 今作についての感想は、勿論、「北斗の拳、懐かしい~。」というのが一番なのですが、色々と言いたい事はあります。 先ず、毎度の事ながら、声! 阿部寛さんのケンシロウは、意外と決まっていたと思いました。 戦闘シーンなどはなかなか迫力があったし、熱演されているなぁと感心しました。 普通の台詞の時には、流石にプロの声優に比べると、表現が平坦な感じでしたけどね。 個人的に許せないのは、宇梶ラオウでした。 声に全然覇気や重厚さが感じられないし、話し方も棒読み…。 これの何処がラオウなの?と悲しくなりました。 この先もラオウは登場し続けるメイン・キャラクターですが、ずっと宇梶さんが担当されるんでしょうか…。 なんだか目眩がします。 また、エピソード面では、レイナという女性の存在の必要性に疑問を抱きました。 柴咲コウさんは無難に演じていたと思いますが、原作に無い人を無理矢理登場させる事に意義はあったのでしょうか? レイナの存在によって、覇王であるラオウも感情を持った人間であるという事を描いていたのですが。 でもね、ラオウが絶対悪でない事は、ファンなら誰だって知っているんですよ。 非情の仮面の裏側に、誰より熱い情熱を秘めた男だという事は、今更陳腐なエピソードで語ってもらわなくても判っています。 だから瀕死のレイナを抱きかかえて、激昂するラオウなんて見たくないんです。 子供の頃のエピソードだって不要。 ラオウだって、本当はとっても情に篤い優しい人なんですよ~、なんて講釈は原作やファンに対する冒涜じゃないかしら? と文句を言いつつも、懐かしい世界に暫し浸れて楽しかったんですけどね。 懐かしいと言えば、テレビシリーズのオープニング、クリスタルキングの"愛をとりもどせ"が新録されて、劇中挿入歌として使用されています。 二十年の時を一度に遡った気分で嬉しかったです。 ともかく今後の展開を見守りたいと思います。 あ、あと一つ注文。 「ひでぶっ」のシーンが殆ど無かったので、もっと取り入れて頂戴な。 それに決め台詞の「お前はもう死んでいる」も、もっと効果的な場面で使って下さい。 ![]() ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
最終更新日
Jun 27, 2008 05:10:26 AM
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