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2024.08.10
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
為真 白山神社から国道156号線を北上し、二日町地内の長良川鉄道「白鳥高原駅」付近に鎮座する八幡神社まで約6分程です。
所在地は岐阜県郡上市白鳥町二日町335で、東西に山並みが迫る白鳥盆地の長良川右岸に鎮座します。

国道沿いの社頭。
右側に村社八幡神社の社号標があり、東方向に長い参道が伸びています。
社殿は左のこんもりとした杜に包まれており、境内東端を長良川鉄道の線路が横切り、線路の先には長良川にかけて水田が広がり、解放感のある光景が広がります。

空に向かって真っすぐ伸びる針葉樹と右側の桜が杜を形作っています。

昭和13年(1938)に寄進された鳥居から社殿方向の眺め。
社殿は杜が作る大きな木陰の下に南東向きに建てられています。

社殿全景。
左手に手水舎、中央に拝殿と本殿、右の線路脇に境内社が主な伽藍。

境内には当神社の由緒や沿革など記したものが見当たらず、岐阜県神社の解説は以下の内容でした。
「八幡神社
主祭神  応神天皇
 所在地 岐阜県郡上市白鳥町二日町字宮ノ端335番地
由緒由来  
 創祀未詳。
天文年中消失。
 慶長年中再建。
同16年小野木縫殿助拾地の御神田を上げ、残田高八斗五殊付け来。
 元禄4年京都に於いて丈七寸五分の神体を彫刻し岩清水八幡宮の分霊を遷し奉り、其の後遠藤但馬守領主の御社田上地造営米・神事入費等領主より下付。
然る処、延宝年間祈祷料として当村神田の内より田高八斗五升寄付に相成。
 則、岩出藤ェ門支配す。その後井上大和守領主の節、社田残らず上地となる。
祭礼 9月23日」

新撰美濃志(1900)では祭神応神天皇以外情報がなかった。
室町時代の天文年中(1532-1555)に「消失(焼失か)」とあるので、更にどれだけ遡るのだか。
もともと古い土地柄で、現在地から上流の北濃駅付近には源平合戦で敗れた平家の落人伝承から来ているものと思われる「平家」の名を冠したスキー場などもあった。

拝殿・鞘殿全景。
切妻造・平入のもので四方に腰壁が付く吹き抜けのもの。

拝殿から本殿方向の眺め。
内部には再建時期を知る木札は見当たらず、詳細は不明。
鞘殿右脇に境内社の姿が見えます。

こちらもまた、組物と蟇股だけ吹き抜けとなっています。

鞘殿全景。
内削ぎ千木と6本の鰹木が付くもので四方板壁で内部の様子は見ることはできません。
以前は雪深い土地柄だったことが伺われます。
奥美濃のこの辺りには、過去には白鳥スキー場や先の平家平スキー場など小規模のスキー場が存在したが大規模なスキー場や高速の整備に伴い、おっかない峠道を走らなくなり、国道沿いの小規模なスキー場は姿を消していきました。

鞘殿正面。
玉垣で囲われた本殿域には一対の狛犬と常夜灯があります。
扉右手の木箱に賽銭を入れ参拝。
熊が出そうな人気のない山奥の神社だと、拍手も強くなるがここはそうした不安はない。

本殿域を守護する狛犬、素朴な顔つきの小さなもの、かなり古そうに見えましたが、寄進年は分からなかった。

狛犬の脇の常夜灯、竿には安政5年(1858)戊午と刻まれています。

鞘殿右の境内社。
切妻造の覆屋の下に納まる本殿は流造で、社名札がなく社名を知る手掛かりがなく不明。

不明社の右の二本の標柱。
郡上市重要文化財「二日町八幡神社の木造神楽面」と「二日町の八幡踊」とある。
9月23・24日(日付は変更有)、白鳥地区の日吉、白山、八幡の3神社に宮入りし、大神楽と八幡踊りが奉納されるとのこと、しかしコロナの中断を経て再開されているようですが、伝統芸能の継承に中断の影響は少なからず支障になっているようです。

境内東外れの覆屋。

覆屋に架けられた額には「神明」とあるが下が読み取れない、恐らく神明神社と書いてあるのだろうか。

本殿。
檜皮葺のシンプルな社はやはり神明神社なのか。

覆屋内には狛犬らしき姿の岩と宝塔らしき岩が安置されていました。

当神社へは長良川鉄道「白鳥高原駅」から徒歩2分と公共交通機関でのアクセスも良い。

境内右から国道156線の社頭の眺め。
この広い社地は八幡踊のために必要なスペースなのだろう。

村社 八幡神社
創建 / 不明
祭神 / 応神天皇
境内社 / 不明社二社
祭礼 / 9月23日
所在地 / 岐阜県​郡上市​​白鳥町二日町335​​​
参拝日 /2024/6/19
為真 白山神社から車アクセス / 白山神社から国道156号線を北上し、二日町地内の長良川鉄道「白鳥高原駅」付近の八幡神社まで約6分程。
公共交通機関アクセス / 長良川鉄道​「白鳥高原駅」​から徒歩2.3分
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Last updated  2024.08.10 00:00:22
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