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2024.10.07
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
豊田市伊保町大鳥居「白山神社」。
八幡神社から東へ4分程の伊保町下川原交差点北角、豊田市消防団伊保詰所の西隣に鎮座しています。
車でとても近い距離にありますが、県道沿いや鎮座地周辺に駐車余地はなく、結局最寄りのコンビニに引き返し、買い物を済ませ駐車の了解を得て歩いて向かうことにしました。

明治24年当時の地図で見ると、飯田街道を保見から下伊保集落を過ぎ、籠川を渡る手前から猿投神社に通じる道筋の入口に白山神社が鎮座します。
明治24年と現在の地図上(右)ではここに神社の記は見られません。

社頭から伊保町下川原交差点のある南側の眺め。
街道から白山神社社頭は自動車展示場の奥に参道がありますが、分かりにくいかもしれません。
伊保詰所の左から境内につながる裏参道があるのでそちらを目指した方が分かりやすいです。

街道からかなり奥まった位置に白山神社の鳥居があります。
地名の伊保町大鳥居の由来は定かではありませんが、白山神社のこの鳥居から付いたものか、街道から猿投神社に通じる入口でもあり、過去に大鳥居でもあったのかもしれませんね。

鳥居から先の境内。
大きな杉が聳え立つ境内には、左手に社務所があり、高木の樹々に包まれた杜の中に白山神社の覆屋あります。

白山神社由緒。
「祭神 白縫姫之命
創祀 仁寿元年十月 (西暦851年)
由緒 
 当社は一般には安産の神として尊神されてきました。
町内では別名「大鳥居神社」、「大鳥居さん」の名で知られ、婦人の方々の信仰を集めた神。
 これは古より村人たちが大鳥居の神に妊婦と子どもの安全を祈願してきた風俗に由来すると考えられます。
例祭 四月第一日曜日
 昭和58年」

猿投神社が現在地に創建されたのが仲哀天皇元年(192)とされますが、小さな白山神社ですが見た目から測り知れない歴史を持っているようです。
白山神社といえば祭神は菊理媛尊や伊邪那美命となりますが、由緒にある白縫姫之命は馴染みがなく、個人的に源為朝の妻のイメージしかない。
西加茂郡誌から白山神社を調べて見たが、記載はなく詳細は不明です。

境内右側から見る白山神社の全景。
中央の根元から二つに分かれて聳える杉は、注連縄こそ巻かれていないものの、御神木の雰囲気が漂います。

こんもりと盛られた頂の上に覆屋があり、その右側に結界が張られた石の社が祀られています。
このあたりは、6世紀中頃から後期に造られた古墳が複数確認されている土地柄なので、この雰囲気は古墳を想像してしまう。

結界が張られた石の社。
由緒にはこの社について記されておらず、新たに近隣から移されてきたものでしょうか、基壇だけが新しい。

社をひと回りしましたが、詳細は分かりませんでした。

覆屋へ続く参道の全景。
左手に手水鉢があり、石段の手前には昭和48年に寄進された一対の常夜灯が建てられています。

大きな屋根の覆屋の下、石の基壇の上に白山神社の社が祀られています。

社は外削ぎの載せ千木に4本の鰹木が載るもので、社名札は架けられていません。
覆屋は昭和48年に寄進されたものなので、社もその際に建て替えられたかも知れません。

昔は出産そのものが穢れとされ、今のように医療がなかった時代、出産は妊婦にとっては命がけでした、幸運に恵まれ、この世に生まれた子も無事に成長する事は少なかったでしょう。
仁寿元年(851)の創祀以来、この集落の女性の安産と子の成長を祈願する拠りどころを白山神社が担ってきました。

街道から少し高くなった境内から南の眺め。
境内は遊具もあり、子供たちの遊び場になっていました。

白山神社
創建 / 仁寿元年(851) 
祭神 / 白縫姫之命
境内社 / 不明社1社
所在地 / 豊田市伊保町大鳥居
参拝日 / 2024/09/06
八幡神社から車移動 / 伊保町的場交差点を右折、県道58号線伊保町下川原交差点を左折、80㍍直進した左側。​​​移動時間4分程​​​。
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Last updated  2024.10.21 09:05:57
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