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カテゴリ:虫
自宅近くに、わずかな面積ですが手つかずの土地がありました。
巨大なコナラが密集し、人の入る隙間もないとても小さな森です。 この場所だけは何故か昔から開発されず、取り残されていました。 自分は物心ついたときから、この小さな森が好きで、 今でも秋になると、回り道をしてこの森に寄りドングリを拾いに行っていました。 そんな手つかずの小さな森でしたが、 ついに、今年の12月から開発の手が入ることになりました。 木は全て取り払われ住宅が建つようです。 とても悲観しましたが、嘆いても仕方がありません。 先月(11月)、最後のドングリ拾いをしてきました。 ![]() 図1 : どんぐり 今回のドングリ拾いは、今までとは違い目的があります。 それは 『森の再生』 をすることです。 規模は小さいけれど、あの見上げるほど巨大な樹木にまた会いたくなりました。 神社にある鎮守の森のようなものを、いつか作る自前の研究所にも作りたいのです。 さて、このドングリ。 無事に成長するかどうかは、来年4月までのお楽しみ。 ---------- ドングリ拾いは 拾ったことがあれば誰もが経験する、例の幼虫との遭遇。 そう。 ゾウムシの幼虫とのハートフルな出会いのことです。 ![]() 図2 : ゾウムシ 幼虫 1 (1マス1ミリ四方) ドングリの横っ腹に、コンパスを使ったかと思うような丸い穴をあけて、 ひょっこり出てきます。 拾ったドングリでは20%程度、幼虫が在宅していました。 ![]() 図3 : ゾウムシ 幼虫 2 (1マス1ミリ四方) なかなかユーモラスで面白いのですが、今回はドングリをむさぼり喰わせるわけにはいきません。 ひとしきり観察した後、ハエトリソウにさらっと与えました。 しかし、幼虫を与えたハエトリソウに予想外の出来事が発生。 考えれば気がついたことですが、全然考えていませんでした。 幼虫はドングリの外皮を食い破るほどの強アゴの持ち主です。 ハエトリソウは横っ腹に、見事な丸い穴を開けられ逃走を許しました。 すぐさま飼育室に厳戒態勢がしかれ、逃走した幼虫はことごとく ウツボカズラにぶち込まれ昇天しました。 ![]() 図4(再掲) : ウツボカズラ (おまけ) 図4の → はウツボカズラの蜜です。 ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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