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カテゴリ:虫
水仙で甘い汁を吸っていた小虫達は、
不意を突いた強制捜査のメスに、算を乱して逃げ出した。 図1 : 小虫 1 およそ1ミリメートルほどの小虫達は、水仙1つあたりに5匹から10匹程度潜んでいました。 虫が知らせたのか、スライスする前から逃げ出す小虫を捕まえて撮影したのが図1。 写りが良くないので、背景と光源を調整。 図2 : 小虫 2 図2において注目すべきは、翅(はね)です。 通常の昆虫には見られない毛状になっています。 昆虫は自身のサイズと質量、飛行速度、空気の粘性等の相互関係(レイノルズ数)により、 あのような小さな翅でも、空中を飛ぶことができます。 しかしこのサイズの昆虫になると、綺麗に飛行することは非常に困難になります。 そのためこの毛状の翅は、逃げ出す際に、 それなりの軌道を確保するためのパラグライダーの役割をしていると思われます。 図3 : 小虫 3 また、頭・胸・腹というのが、昆虫の基本構造ですが、 この小虫には、頭と胸の間にもうひとつ器官がついています。 構造を見ると胸の一部ですが、 これがどの部分に属しているのか決定することに何ら意味はありません。 基本形と言うのは、単なる多数決で成り立っているにすぎないからです。 恐らくこの蛇腹構造が、彼らにとって何かしら便利であるのでしょう。 どのように便利であるのかが、とても気になります。 図4 : 小虫 4 小さな身体に、これまた小さなトゲ。 トゲの配列に意思を感じます。 図5 : 小虫 5 ぷっくりと太った腹。 指でつまめそうですが、その幅は0.2ミリメートルにすぎません。 摘まむどころか、爪の中に入ってしまいます。 (続く) ---------- ≪今日のうっかりしやすい用語≫ 正 : 昆虫の構造は、頭胸腹 誤 : 昆虫の構造は、頭腹胸 大誤 : 昆虫の構造は、頭はラムネ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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