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カテゴリ:PC:消費電力
さて、引き続きRyzen9 5900Xについて。
構成 CPU:AMD Ryzen9 3900X または Ryzen9 5900X CPUクーラー:AMD Wraith Prism(リテール) マザーボード:Asrock B550M Steel Legend 映像出力:GF-GT710-E1GB/HS Geforce GT710 メモリ:ESSENCORE(KLEVV) DDR4-2666 16GB×1枚 SSD:Plextor M5s 256GB 無線LAN:Buffalo WI-U2-433DM ファン:be quiet! SILENT WINGS2 120mm 1500prm AINEX CFY-80S 80mm 1200prom 電源:玄人志向 KRPW-Ti500W/94+ ケース:Coolermaster Elite 361 前回、とりあえずCPUを乗っけて設定:デフォルトで ・アイドル時 ・Cinebench実行時 ・Prime95実行時 の消費電力(とCinebenchのスコア)を測定しました。 その続きです。 2 クロック固定 Cinebenchのスコアは5900Xの方が高かったですが、そりゃ5900Xの方がクロックが高いのでそりゃそうでしょう、ということで、両者のクロックをそろえてみました。 Ryzen9 3900X、5900X 消費電力 設定:クロック固定(3.4GHz) 具体的には ・クロックを3.4GHzに設定 ・Core Performance Boostをoff ということで、いついかなる時も3.4GHzに設定されます。 1 アイドル時 3900X 44W 3.4GHz 1.104V 5900X 44W 3.4GHz 1.104V (消費電力はワットチェッカー、クロック・電圧はCPU-Zから、以後同じです) デフォルト時と同じく、アイドル時はほぼ同じ。 今回は電圧も載せておきます。 2 CineBench R20実行時 (1)マルチ 3900X 112W 3.4GHz 1.088V スコア:6015 5900X 127W 3.4GHz 1.088V スコア:6623 (2)シングル 3900X 49W 3.4GHz 1.104V スコア:394 5900X 53W 3.4GHz 1.104V スコア:440 大まかに2つわかるとこがありまして ・同じクロックであれば、5900Xのほうがスコアがよい マルチもシングルも大体1割くらいスコアが上がっていますね。これは大したもんですね。 ・5900Xのほうが消費電力が高い この設定では基本的に電圧はBIOS任せなのですが、CPU-Zで見る限りはどちらも同じ電圧がかかっていそう。 それでいて5900Xのほうが消費電力が高い、ということになっています。 3 Prime95実行時 3900X 137W 3.4GHz 1.072V 65度 5900X 158W 3.4GHz 1.072V 67度 (温度は、HWinfoから) デフォルト設定時はリテールクーラーでは発熱量に耐えきれずクロックが落ちてしまいましたが、3.4GHz程度であれば余裕ですね。 Cinebenchと同じく、5900Xの方が省電力は高めの結果に。 4 BOINC(WCG)実行時 3900X 111W 3.4GHz 1.088V 5900X 127W 3.4GHz 1.088V やっぱり、5900Xの方が消費電力高めに。 性能がよくなっても消費電力が高めじゃぁダメですねぇ。 …と、ダメ出しするにはまだ早いので、引き続き調べてみます。 3 クロック固定+3900Xの下限電圧 BOINC運用時に、3900XはVcore=0.975Vで動かしていました。 一応「3900X(3.4GHz)を安定的にBOINCで動かす下限電圧が0.975V」という値です。 というわけで、コア電圧を0.975Vに設定して再度計測 Ryzen9 3900X、5900X 消費電力 設定:クロック固定(3.4GHz)、コア電圧 0.975V 1 アイドル時 3900X 34W 3.4GHz 0.432V~0.975V 5900X 36W 3.4GHz 0.960V なんか両者とも消費電力が下がりましたね。 コア電圧下げてもアイドル時は変わらないと思ってましたが。 2 CineBench R20実行時 (1)マルチ 3900X 93W 3.4GHz 0.960V スコア:6015 5900X 103W 3.4GHz 0.960V スコア:6631 (2)シングル メンドくなったので割愛 シングルって時間かかるんですよねぇ。なので省略。 マルチに関しては、スコアは5900Xの方が良く、消費電力も5900Xの方が高い、という傾向は先ほどと同じ。 3 Prime95実行時 3900X 111W 3.4GHz 0.960V 5900X 126W 3.4GHz 0.944V (温度は、HWinfoから) やっぱり5900Xの方が消費電力(略 4 BOINC(WCG)実行時 3900X 92W 3.4GHz 0.960V 5900X 102W 3.4GHz 0.960V やっぱり59(略 ということで、 3900Xよりも性能は高そうだが、消費電力は…という結果に。 なんにしても、0.975Vまで下げても102Wではねぇ。 …………… ……… … んで、この時ですが、 1 5900Xは言っても3900Xのマイナーチェンジで、大幅に何かが変わったわけじゃない。 2 3900X 3.4GHzの動作下限電圧は 0.975Vである。 3 なので、5900X 3.4GHzの動作下限電圧も、0.975Vから大きくは変わらないだろう。 4 つまり、たぶん10Wの差を埋めることはできない。となると、5900Xの意味が… という残念感が。 とは言っても、高い買い物ですし、クロック当たりの性能は上がってるっぽいし、それを加味すれば多少消費電力が上がっても使い物になるかもしれない。 まあ、最悪メインマシンの3700Xと交換すればいいだけだし、とりあえず、5900X3.4GHzの動作下限電圧を調べてみようかと。 まあ、0.95Vくらいまで下げられば… で、どうなったかといいますと 1 アイドル時 5900X 36W 2 CineBench R20実行時 (1)マルチ 5900X 92W スコア:6583 3 Prime95実行時 5900X 110W 4 BOINC(WCG)実行時 5900X 91W 3900Xの電圧を0.975Vとした時とほぼ同じ消費電力に。 ただ、5900Xの方がクロック当たりの性能は高そうですから、同じ消費電力であれば5900Xの方が有利(たぶん)ということになります。 んで、この時の設定ですが Ryzen9 5900X 消費電力 設定:クロック固定(3.4GHz) コア電圧 0.900V ちなみに、これが動作下限電圧かといわれるとそうではなく、B550M Steel Legendでは0.9Vが最小値なだけです。ようするに、これ以上下げられません、ってことですね。 0.9Vまで下げられてスゲー と思うか 0.9Vまで下げなきゃ3900X 0.975Vと同じ消費電力にならないの? と思うかは人それぞれですが、 まあ、とりあえず、なんだろうこの石。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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比較の為に3.4GHzで揃えていますが
5900Xのクロックの伸びから考えるに消費電力は上がっても ワッパはもう少し上のクロックにスイートスポットがあるように感じます。(憶測) Zen2導入に際してK17TK→ZenStatesを導入しましたが クロック固定と電圧変更だけなら非常に便利でした(Zen2アイドルがあまり下がらないので余計に) Zen3でも使えるか分かりませんがZenStates(マニュアルモード)オススメです (2020.11.11 14:59:47)
どうもです。
そうですね。この後少し弄りましたがたしかに話の通りもう少しクロック上げて使ったほうが良さそうですね。 zenstatesについてはあまり知らなかったので調べてみます。 旧来のBIOSから変更は手間がかかりますもんね(^^; (2020.11.14 08:22:30) |