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長押 綴

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2010.10.29
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カテゴリ:.1次小
頑張ってる人が、私は好き。
だから、家でずっと頑張り続けているその子のことも大好きだった。
勉強を頑張り過ぎて、人間関係がどへたくそだったけど。
そんなその子に憧れのまなざしで見てもらえるのは嬉しかったから、世話をよく焼いた。
一方、学校でも家でもきっと楽をしているのであろう彼女のことは大嫌いだった。

「……あの人、またさぼってるよ」

身体が弱いなんて、言い訳よ。

「しかもこの前も、勝手に話に入ってきて。図々しいったら」
「ご、ごめん、私もそれやってる…」
「あら、るかちゃんはいいのよ」

だってあなたは頑張ってるからそうなってるだけ。
あの人とは、頑張り方も知らず周りから甘やかされるままに生きているあの人とは違う。
周囲の大人と同じく甘やかされるのが当たり前だと、自分の話に注目されるのが当然だとろくな努力もせず考えているあの人とは違う。
暗い窓の中から、きゃっきゃと遊ぶ私達を恨めし気に不気味に見下ろしているあの人とは違うんだから。

「だから、今日も一緒に遊びましょ」
「う…うん!」

無邪気に健気に、あなたは褒められると子供の顔で喜ぶ。

そんなあなたが大好き。

しかも、あなたはあの人をいじめると言う時ちょっと嫌そうな顔をするような、そんな子。
いじめられる時の顔で。

だから、助けてあげたい。守ってあげたい。
あの人とは違うのだと教えてあげたい。

あなたは頑張り続けてきたの。敵の中で。
私と同じ。

「じゃあ、何の遊びをしましょうか」


頑張る事は、全部正しい。


だから私は、頑張らない悪魔にはならない。
頑張ってる天使の園で、ずっと生きるの。





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最終更新日  2017.04.30 00:15:40
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