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従姉妹がRPGつクールというものをやりはじめた。
「寒っ!何この部屋、さっむ!!!」 「勝手に入って来ないでくれる、ハシ兄」 「おやつだから呼べって母さんがうっさいんだよ、仕方ないだろ。っつーかここがお前の部屋なのは夏の間だけだっての!!」 「その間くらいレディの部屋に入る間はノックぐらいなさいよ、これだから一人っ子は」 「一人っ子は関係ないだろ!!」 くそ、一人っ子への偏見反対。 「つーかお前も一人っ子だろうが……おいこら、ゲームは中止!一緒におやつ!!」 「………後で食べるぅ~」 「後じゃないの!」 なんか俺、いつも母さんが俺に言ってることをこいつに言ってるような気がする。 自己嫌悪する反面、ちょっと気持ちいいんだよなあこれ…… 「これがひと段落したら」 「これって……」 「氷山のダンジョンテストプレイ。大体できたから、後は作りのこしがないかチェックしてセーブするの」 「そんなん後でもいいだろうが……というか、この部屋エアコン効きすぎじゃね?」 「氷山の雰囲気が出るかと思って」 「いやいやいや物理的にやってどうする!お前電気代払えよ!あとオゾン層にごめんなさいしろ!!」 「フッ……自分で稼いでもいない癖に偉そうに」 「お前もな」 ああ言えばこう言う。母さんもこいつには甘いから、なんだかんだで許されてしまいそうではあるが。 「お前んちに泊まりに行った時、扇風機夜中もつけっぱなしにしてやるからな!!!」 「私の家にはないよ」 「く、じゃあ持ち込んでやる!!!」 「ふ、貧乏性」 こいつの口癖「ふ」だの「フッ」だの。これらにいつも俺はむかついて仕方がない。 ……だが、今の「ふ」と共に浮かべられた笑みは、少しこちらをどきりとさせ、頬が少し赤く…… 「ならねーよ!!!寒いわ!!!!」 「ふん、耐性のないヤツ」 「もこもこに着込んでる奴が言うな」 取り敢えずエアコンの設定温度を下げ、従姉妹、さじ子が嫌がるのを無視して服を脱がす。途中「いやんエッチ~」とか言ってたが知る事か。 俺とほぼ同じような装備にしてから、母さんにお待たせと言ったら、何故か俺のせいで遅くなったということになって俺の分の西瓜1/4がさじ子に与えられた。くそ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.07 00:32:19
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