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プロフィール

長押 綴

長押 綴

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2011.03.18
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カテゴリ:.1次題
※非王道生徒会・キャラ崩壊・キャラ変ネタ
※副会長→風紀副委員長(敬語×敬語)




 私の好きな人は、変な人でした。
 いつも冷静でしたが、たまにその鉄面皮を崩すさまが、私の胸に矢を刺したのです。はじめ、私は彼を笑わせたい一心でキャラ変を続けました。結局一番彼の笑顔を引き出せたのが、腹黒毒舌キャラ。私がナイフのような言葉を放つたびに彼の表情は崩れ、怒り、悲しそうになり、何故か嬉しそうに笑いました。
「君がここまではっきりと言う人だとは思っていませんでしたが、でも、逆に安心しました」
 それを見て私は、自分の後ろ暗い所、人に言いづらい所を少しずつ表に出せるようになったのです。特に、あなたには。
 そんな私の猪突猛進な所を知る幼馴染・書記には、「ほどほどにしろよ」と言われましたが、別にこれはいじめているわけではなくアプローチなのだと幼馴染には分かっていたでしょう。
 けれどそれは、頭の堅い風紀委員長には分からなかったようで。
「……君を、風紀副委員長に任命する。最近風紀委員と生徒会の仲がことに悪くなっているから、誤解されるような個人的接触は控えるように」
「……はい」
「はぁ?あなたに何が分かるんですか……」
「すみません、副会長。ですが、きちんと公私を分けられるあなたなら……大丈夫でしょう?元の、公での僕への接し方に戻せばいいだけです」
「っ」

 本当は、もっと丁寧に接したかったんです。あなたを柔らかに扱いたかったのです。けれどあなたが笑うから。本音を言われることが滅多にないのだと、彼の家の寂しさを聞いてしまったから。だから露悪的な偽悪的な、いかにも本音以上の何もないのだとそういった振る舞いを彼に続けてきたのに。
「……馬鹿ですか?私は元々、こうしたつんけんとした言い方の方が合っているんです。敵方になった以上もう遠慮はいりませんね」

 だから、また、笑ってほしいのに。

「……そう、ですか。では、敵方として、また、よろしくおねがいします」

 どうして、そんな苦しそうな笑顔を。





*****


デレすぎてこじらせた感じのツンデレ。

敬語腹黒副会長…黒瀬敬舗
敬語冷静副委員長…静宮琥敬
傲慢冷徹風紀委員長…駒澤紀長


最終更新日 2016.08.28 14:07:59





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最終更新日  2017.11.06 21:19:09
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