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カテゴリ:◎2次裏書
珍道中、ハールーン視点小話。
********** 空が踊っていた。 明るい闇夜のような藍色、それは最近俺が手に入れた幸運の小鬼の色。 広く浅く晴れ渡る空、鮮やかな布、果実、宝石達を見下ろして彼女はふわふわと浮かんでいる。 「その角度だと見えるぞジャニ」 「!…見ないでよね」 彼女がスカートと呼んだ装束の下履きは、時に大胆に風に吹かれはするものの、軽い軽い彼女とともに押し流される為中身は実の所よく見えない。 だが、からかうといい反応をするのでついつい口に出してしまう。 それでお命を狙われる家を出て、これから旅を続けるのにとても頼もしい相方だ。 これでも俺なりに大事にしてる方なんだがな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.21 15:11:20
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