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長押 綴

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2012.03.29
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カテゴリ:◎2次裏書
珍道中、ハールーン視点小話。



**********


空が踊っていた。


明るい闇夜のような藍色、それは最近俺が手に入れた幸運の小鬼の色。


広く浅く晴れ渡る空、鮮やかな布、果実、宝石達を見下ろして彼女はふわふわと浮かんでいる。


「その角度だと見えるぞジャニ」
「!…見ないでよね」


彼女がスカートと呼んだ装束の下履きは、時に大胆に風に吹かれはするものの、軽い軽い彼女とともに押し流される為中身は実の所よく見えない。
だが、からかうといい反応をするのでついつい口に出してしまう。


それでお命を狙われる家を出て、これから旅を続けるのにとても頼もしい相方だ。
これでも俺なりに大事にしてる方なんだがな。








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最終更新日  2017.12.21 15:11:20
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